ウルブズMFの強さの秘密は“ブラジリアン柔術” 「相手の強さを逆手に取る。それはサッカーにも似ている」
自分よりも強い相手を倒せるか
プレミアリーグ第6節で、現在2位のリヴァプールと対戦する最下位ウォルバーハンプトン。1分4敗とこれまで勝ちがなく苦しい状況だが、モリニューで勝利を得て弾みをつけたいところだ。 [画像]道着をまとうジョアン・ゴメス 苦しい状況を打破するために、開幕から先発出場を続けるブラジル人MFの働きがキーとなるかもしれない。MFジョアン・ゴメスはサッカーの他にブラジリアン柔術のプレイヤーでもあり、その哲学をサッカーにも活かしたいと考えているようだ。『THE Sun』がコメントを伝えた。 「柔術は、僕の可動域と体の柔らかさを作るために大いに役立っていると思う。柔術を始める前は、可動域がそんなに広くなかったんだ。それに以前は痛みがひどかった。痛みに対する耐性もかなりついたよ。体調を整えるためにも役立っている。だから、それをすることでサッカーに関しても大いに役立っているんだ」 ゴメスはブラジリアン柔術の青帯を取得している。青帯は白を除き8色ある帯の中でも最初に取れるものだが、もっとも長い期間巻く帯ともいわれ、柔術に成熟するための重要なステップとなる。ゴメスは柔術の秘訣が、サッカーにも通じるものだと考えている。 「ブラジリアン柔術をただの武術、つまり暴力を伴うものだと見ている人は多い。でも、他にも重要だと思える要素は多いんだ。魅力的だと思ったのは、相手の強さを逆手に取る能力だ。これは格闘技であり、肉体的な強さよりも頭を使うことが大事なんだ」 「トップレベルのサッカーと似ているところもある。なぜならサッカーの多くは脳内で行われるから。それは肉体的というよりも精神的なもので、その点では似ているね」 現在23歳のゴメスは、昨年1月にウルブズに移籍して以来柔術のキャリアを中断せざるを得なくなっている。しかし、学んだものは彼の中に息づいているようだ。柔術の精神を生かし、自分よりも大きな相手であるリヴァプールを倒すことができるだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部