BMW「iX3」次期モデルの特許画像が流出!? これが次世代プラットフォーム第一弾「ノイエ・クラッセSUV」だ!
BMWは現在、電動クロスオーバーSUV「iX3」の後継モデル(社内コードNA5)を開発中だが、その市販デザインが中国で流出した。iX3次期型は同社にとって極めて重要なモデルとなる。このフルエレクトリックSUVは、内燃機関の「X3」とは一線を画すだけでなく、待望の「ノイエ・クラッセ」プラットフォームと設計哲学を採用した初の量産モデルとなるからだ。 「ノイエ・クラッセ」はBMWの経営が困難になった時期から立ち直るきっかけを作ったと言われる1960年代のBMWモデルへのオマージュとして名付けられており、同ブランドの開発責任者フランク・ウェーバー氏は「このモジュラープラットフォームは、2シリーズサイズのサルーンからX7サイズのSUVまでの車を製造できる柔軟性がある」と説明している。 低解像度ながら入手した特許画像からは、実用性のためにいくつかの譲歩がなされていることがわかる。たとえば、未来的なフィン型のサイドミラーは従来のユニットに交換され、フラッシュマウントされたドアハンドルはポップアウトハンドルに置き換えられていることがわかる。 よく見ると、量産車はホイールが小さく(これはグレードによって異なるだろう)、パノラマルーフが縮小されているようだ。また、Bピラーが太くなり、バンパー形状が微妙に変更されたことで、日常的な使いやすさへシフトされている。 特許図面には、ヘッドライトとテールライトのLEDグラフィックは示されていないが、量産型でもコンセプトに近いデザインが予想される。もう1つの興味深い点は、リアクォーターウィンドウの透明なY字型の要素で、コンセプトから継承されている。 インテリアは特許図面ではキャビンについて何も明らかにされておらず、今のところ謎のままだ。ただし、iX3にはBMWの新しいデジタルコックピットが搭載される可能性が高い。このセットアップは、フロントガラスのベースに広がるBMWパノラミック・ビジョン・ディスプレイの横に、台形の中央タッチスクリーンが配置される。コンセプトと比較すると、インテリアの色調は暗くなり、デザインの選択は前衛的ではなく(たとえば、より一般的なステアリングホイール)、持続可能な素材が広く使用されることが予想されている。 前述した通り、iX3量産型ではBMWのEV専用の「ノイエ・クラッセ」プラットフォームが導入される。これは、先日初スクープに成功した「i3セダン」と共有される。この800Vアーキテクチャは、シングルモーターと、デュアル モーターセットアップの両方をサポートし、最高出力は300psから600psの範囲になることが期待されている。 また同社は、ノイエ・クラッセ向けに世代バッテリー技術も導入しており、エネルギー密度が20%向上し、充電速度と航続距離がともに30%向上するとしている。同ブランドによると、これらの新しいバッテリーは、1回の充電で800km(500マイル)以上走行できるとのことだ。ただし、iX3自体がこれらの数値を達成できるかどうかはまだ明らかにされていない。 ノイエ・クラッセEVは、すべて双方向充電機能を備えており、ユーザーはBMWの「DC Wallbox Professional」を介して車両から自宅に電力を供給できるほか、所有者は電気機器を車両に直接差し込んで電力を供給することもできる。 iX3次期型のワールドプレミアは2025年内と予想される。エントリーレベルのシングルモーター仕様には「iX3 40」の名が付けられ、上位モデルには「M60 xDrive」や最大600psを発揮する「iX3 M」なども期待されている。
APOLLO