「心配で夜も眠れない」熊本・天草市の海が“昼は赤く、夜に光る” 原因は「ノクチルカ シンチランス」
熊本・天草市新和町の海岸で4月17日から18日にかけて、海水が日中は赤く染まり、夜になると青く光る現象が見られた。原因を求め取材した。 【画像を見る】日中は赤だったが…夜になり青白く光る海
昼は赤くドロドロ 夜は青白く光る
天草市新和町の海岸では、昼間に海水が広い範囲で赤くなっているのが分かる。色はとても濃く、どろどろしているように見える。 ところが夜になると、海は青白く光っていた。 地元でアオサの養殖をしている松岡邦安さんは、「私も何十年とアオサの養殖をやっていますけど、こういう赤い潮が出たのは初めてで、どうして出るのかなと思って心配で夜も眠れない状況でした」と、海の不思議な現象に頭を悩ませていた。
原因はプランクトン 大きな心配なし
熊本県水産研究センターの鮫島守次長によると、今回の現象は「ノクチルカ シンチランス」というプランクトン、いわゆる夜光虫が大量に発生したのが原因で、夜になると青白く光ったように見えるということだ。 赤潮に該当し、微量のアンモニア成分があるものの、全国的に被害が出たという報告はなく、大きな心配はないという。 アオサを養殖する松岡さんも「アオサは洗浄して出荷するので安心して食べてほしい」と話していた。 ちなみに19日朝に同じ場所を訪れてみたが、大量発生したプランクトンはどこかに流れていったのか、いつも通りの青い海に戻っていた。 (テレビ熊本)
テレビ熊本