浦井健治、「闇を光に替える演劇体験を」と期待 音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」取材会
井上ひさしさんが創作した音楽劇「天保十二年のシェイクスピア」の取材会が20日、東京都内で行われ、浦井健治をはじめとするキャスト、演出の藤田俊太郎さんらが出席した。 同作は、シェークスピアの37作品と江戸時代の講談「天保水滸伝」が織り込まれた戯曲。前回の2020年公演で「きじるしの王次」を演じ、今回は渡世人の「佐渡の三世次」に役を替えて出演する浦井は「この作品で描かれるのは『闇』。お客さまが今の時代に闇を見たとしても、それを光に変えるような演劇体験をしてもらえたら」と期待を込めた。 藤田さんは「日本人のルーツを問う物語。世界中の劇場で上演することを夢見ながら、このカンパニーでしか作れない『天保十二年のシェイクスピア』を皆さんに早くお届けしたい」と開幕を心待ちにしていた。 12月9日から29日まで東京・日生劇場で上演。来年1月には大阪、福岡、富山、愛知の各公演が行われる。