うそ八百発言「表現行き過ぎた」 批判文書問題で斎藤兵庫県知事、非を認める
兵庫県の元西播磨県民局長が斎藤元彦知事らを批判する文書を作成した問題で、斎藤知事は7日の県議会で「(文書は)うそ八百」とした自身の発言について「表現が行き過ぎていた。反省している」と述べた。 【写真】県議会本会議の代表質問で、謝罪する斎藤知事 文書には、パワハラ行為や企業からの贈答品授与など、知事と幹部職員に7項目の疑惑があると書かれていた。知事は3月27日の記者会見で、文書内容は「うそ八百」「公務員失格だ」などと厳しく非難したが、県が真偽を調査する前であったことから「職員が萎縮して、知事の意向に沿う調査しかできなくなる」との批判があった。 斎藤知事は県議会の答弁で「文書に書かれた当事者としては事実と異なる記載があるという思いがあり、あのような表現になった」と釈明。「公務員としてふさわしくない行為をしたという思いは同じだが、知事として表現が行き過ぎた点があった」と非を認めた。 また「知事が今年2月に養父市のスキー場を視察した際、スキーウエアの提供を求めたとの情報がある」と県議から指摘されたのに対し、知事は「発言の趣旨は覚えていないが、言ったとしても地場産業のPRとして使わせていただくという意味。私がおねだりし、個人として受領するような事は決してない」と否定した。(前川茂之)