始まりは24年前の一株 優しく彩られた“あじさい神社” 御朱印帳にもアジサイ
テレビ高知
「あじさい神社」として親しまれる高知県高知市の六條八幡宮で、色とりどりのアジサイが見ごろを迎えています。始まりはたった一株の白いアジサイ。今では、思いが込められたアジサイが集まり、境内を優しく彩っています。 【写真を見る】始まりは24年前の一株 優しく彩られた“あじさい神社” 御朱印帳にもアジサイ 高知市春野町の六條八幡宮です。 (リポート 川見真宵 アナウンサー) 「鳥居からここまで歩いてきましたが、右からも左からも本当にたくさんの表情のあじさいが出迎えてくれます。このアジサイの花、がくの部分もそうなんですが、葉っぱがほんとうにつやつやとして立派で見ていてすがすがしい気持ちになります。」 あじさい神社として大勢の人に親しまれている六條八幡宮。2024年は3月から4月にかけて気温が高かった影響で、例年より10日ほど早く見ごろを迎えています。 およそ100種類、1500株にもなるアジサイですが、そのはじまりは、24年前に本殿の横に植えられた一株の白いアジサイでした。 アジサイの世話をしている「春野町あじさい愛好会」の最年長・長崎勇(ながさきいさむ)さんと、先代の宮司、新川幸三(しんかわこうぞう)さんが、より多くの参拝者に来てもらおうと、うっそうとしていた境内にアジサイの挿し木を植え始めたといいます。 その後、「思いの詰まった自分のアジサイを管理してほしい」と苗木を奉納する人が現われ始め、今では、親子三代から奉納されたものや観光客が参拝記念に購入してそのまま奉納したものなど、様々な思いが込められたアジサイが、いたるところを彩っています。 (アジサイを見た女の子) 「きれい」 アジサイを育てるのはまさに1年仕事です。挿し木から根が生えるまでに35日、そこから花が咲くまでのおよそ11か月間、休むことなく水やりや選定、植え替えなどの手入れをして初めて、美しく色づきます。 色の決め手は土の酸性度。山の土は基本的に酸性のため青色のアジサイが多くなりますが、アルカリ性の土を補給することで赤色のアジサイを咲かせているといいます。
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