大林素子 今月まで舞台共演の阿藤快さん死去に悲しみ
テレビドラマや旅番組のリポーターなどでお茶の間に親しまれた俳優の阿藤快さん(69)が東京都内の自宅で亡くなっていたことが分かった。突然の訃報に、今月1日まで大阪のシアタードラマシティ(同市北区)で行われた舞台「MOTHER~特攻の母 鳥濱トメ物語~」で共演した元バレーボール日本代表で女優の大林素子(48)さんは「舞台で移動が続いてハードな状況だったと思う。今は(あの時)何か気づけたらと、胸が痛い思いです。目の前ではしんどい姿など見せなかったので。2月に同じ作品でまた共演できたらいいねと言っていたのですが。キャスト一同信じられない思いでいっぱいです」と阿藤さんを悼んだ。
大阪公演前に病院へ「元気になった」と話していた
大林さんによると、阿藤さんと同舞台で10月7日から東京都・山梨・岐阜両県で共演を続け、今月1日に大阪で千秋楽を迎えたという。 16日午後、THE PAGE大阪の電話インタビューに答えた大林さんは「阿藤さんは東京公演の稽古の際、間が1日空いたりした時はドラマの収録が入っていました。大阪公演の前の(先月)30日にも病院に行かれたようで『薬の相性が合って元気になったんだよ』とおしゃってて。体調大丈夫ですか?と聞いたら『年だから、大丈夫だよ』と言ってました」とその時の様子を振り返った。 同舞台での阿藤さんは、一番早く舞台そでに来て、いすを置いて座るなど、あまりのスタンバイの早さに驚いていたという。その舞台では、大林さん演じる鳥濱トメと敵対する警察署長役を熱演し、掛け合いも多かったという。また、7年同じ舞台をやっていると役柄が凝り固まることも多いが、阿藤さんが演じたことで「自分の中で快さんが署長像を演じてくれて今年は違ったマザーになったと思う」と大林さんは語った。
今度は仲良く旅番組やりたいね
また、これまでバラエティーでの共演が多く「芝居の共演は初めてだったんで互いに『不思議な感じだね』と言ってました。けど、阿藤さんは『素子ちゃん主演舞台なんで好きにやるのが大事だ』と言ってくださって、自信になりました。役者として広く温かい方だし。2月に同じ舞台をやるので『またできたらいいね』と言っていた」と続けた。 今回は舞台では敵対する役だったが「今度は仲良く旅番組やりたいよね」と最後に話していたことを明かし「キャスト一同、信じられない思いで。もっとお話ししておけば。」と話し、阿藤さんの死を悼んだ。