年度内に35の商品化プロジェクトを遂行せよ!南青山より ALL FUKUI で臨む福井県の挑戦
「New Arrival Fukui 2023-2024~福井で生まれた新商品の展示販売会。」 新商品発表会が開催
2024年3月12日(火)、東京・南青山の「ふくい南青山291」にて、「~福井で生まれた新商品の展示販売会。」の新商品発表会が開催された。 「New Arrival Fukui 2023-2024」とは、酒・食・工芸を中心に、2023年度に福井県内で開発された35プロジェクト(約70品目) 展示販売会で、3月13日(水)より3月29日(金)にて開催される。各プロジェクトは県内事業者と県内外のクリエーターがタッグを組み、1年間かけて商品開発を行ったもので、福井の素材を生かしつつ、新たにデザインされた「酒・食」の品々や、古くからの伝統や技法を守りつつ、現代の生活にアップデートされた「工芸」品の数々が発表された。 福井県は、「ふくい南青山291」のほかにも、東京・銀座に「ふくい食の國291」というアンテナショップも運営しているが、「ふくい食の國291」が主に販売の拠点であることに対し、「ふくい南青山291」は、“福井とつながる交流拠点”として、福井を中心としたビジネスを生む場所を目指している。そのため、施設内にはイベントスペースやコワーキングスペース、カフェスペースなどが併設され、東京都内から福井発のモノ・コトを生み出し、しいては県内企業の新たな価値創発のために日々活動している。尚、「ふくい南青山291」は、福井県の公募事業で、県内企業が参加するコンソーシアムである「ALL FUKUI」が受託し運営されている。
1年間で35のプロジェクト計70商品を開発せよ!
今回発表された「New Arrival Fukui 2023-2024」で特筆すべき点は、本取り組みが「ふくい南青山291」の運営と併せ、35のプロジェクトで合計70もの商品開発を行うことが組み込まれていることだ。つまり、県から委託を受けた事業受託者は、県内の生産者などの選定から、コラボレーション先のクリエーターのアサインなど、全くのゼロからプロジェクトを立ち上げ、商品開発~発売まで漕ぎ着かなければならないということだ。「ALL FUKUI」メンバーで、工芸品の商品開発のコーディネイトを担当した合同会社ツギ(福井県鯖江市)の代表/クリエイティブディレクターの新山直広氏に話しを聞くと、「一から県内事業者をあたらなければならず、もちろん断られることもあり、スケジュール的にはかなりタイトだった。」とコメントを残した。 また、本プロジェクトは、「ふくい南青山291」の一周年を記念して今回はじめて実施されたもので、来年、再来年と、今後も継続していく計画だという。