タイパ世代の特徴?LINEの返事はマメなのに電話は苦手
「若い方は、LINEより電話で話すとエネルギー要りますか?」というトピがありました。深刻な話がありそうな20代前半の息子さんと電話で話す機会がないというトピ主さん。LINEはマメに返信してくるのに、日頃から電話は極力避けたい様子。生まれた時から携帯があった世代の人は、電話は疲れるものなのか、知りたくなりました、というトピでした。 さぞご心配だったでしょうね……。そしてハラハラしながら電話を待ちわびる感覚、懐かしいです。 私の青春はポケベル全盛期……。公衆電話に女子高生が長蛇の列を作り、数字を高速連打した時代。「TELセヨ」の文字に心躍らせ、自宅のコードレス電話をいそいそと部屋に持ち込み、長電話。「いいかげんにしなさい!」と親にノックされるのが定番でした。 よくもまあ、あれだけ話すことがあったものです。自分の携帯がなく、待ち合わせも、気持ちを伝えるのも手探りで、余計に「話せる時間」が貴重だったのでしょうか。令和の若者たちは、「タイパ=タイム・パフォーマンス」の世代。いつでも話せるから話さないというパラドックスが起きているのかもしれません。 トピ主さんの疑問のように、私も、今の世代は電話が苦手だと思っています。職場の固定電話も減り、電話を取り次ぐことはほとんどなし(私が新人アナの頃は、電話早取り研修がありました)。予約も問い合わせもメールやチャットでほぼできる時代ですよね。 「電話は面倒」という答えを予測して中学生の息子に取材したところ、意外な返答が。「俺は電話する。やりとりはずっと続いて時間とられるから。さっと話して決めたほうが効率的」とのこと。究極のタイパは、一周回ってまた電話、だったりして……。(日本テレビ社員・絵本専門士 杉上佐智枝)