地方移住を考えています。賃金は高くて物価が安い都道府県はどこでしょうか?
都会は、仕事がたくさんあるものの物価が高い傾向です。一方、地方は仕事があまりないものの、その分物価が安くて暮らしやすいでしょう。どちらにも、メリットもデメリットがありますが、もし物価が安くて賃金が高い都道府県があればそこに移住したい人もいるのではないでしょうか。 そこで本記事では、総務省が公表している「小売物価統計調査」と「賃金構造基本統計調査」から、そのような都道府県があるのかどうかを調べてみました。
物価が安い都道府県はどこ?
総務省が2023年に発表した2022年度の「小売物価統計調査」によると、食料や住居など10大費目で総合的に物価が高かったのは東京都でした。一方で、物価が安かったのは宮崎県です。全国平均を100とした場合、東京都は104.7、宮崎県は96.1です。 次いで物価が安いのは群馬県(96.2)、鹿児島県(96.6)、奈良県(97.0)でした。そのほか、97台だったのは長野県、岐阜県、岡山県、福岡県、佐賀県です。これらのデータから、九州地方は比較的物価が安いといえるでしょう。宮崎県は、5年連続で総合的に物価が安い県となっています。 いくつか項目別に見てみましょう。食料費が最も安いのは長野県で、次いで宮崎県となっています。3番目に安いのは群馬県です。住居費を見ると香川県が最も安く、次いで石川県、岐阜県となっています。光熱・水道費が最も安いのは大阪府で、次いで兵庫県です。 関西圏が安いというこの結果には、驚く人も多いのではないでしょうか。3番目に安かったのは福井県となっています。家具・家事用品は、沖縄県が最も安く次いで広島県、茨城県の順番です。
賃金が高い都道府県はどこ?
それでは、賃金が高い都道府県はどこでしょうか。厚生労働省が2023年に公表した2022年の「賃金構造基本統計調査」によると、全国平均の年間賃金は311万8000円でした。最も賃金が高かったのは、東京都の375万5000円です。次いで神奈川県(335万6000円)、大阪府(330万9000円)となっています。 また、愛知県と兵庫県も平均より高くそれぞれ312万6000円と312万3000円です。一方、全国で最も平均賃金が安かったのは青森県の247万6000円でした。