20代の7割以上が昇進を望んでいない!?15年前は6割以上が出世志向だったのになぜ?
近年では昇進を望んでいない若者が増えています。あるデータによると20代の7割以上が昇進を望んでいないようです。出世を目指すことが当たり前だと思っている世代からすると、どうして昇進したくない20代が増えているのか疑問に感じられるでしょう。 そこで今回は、若者の出世志向の推移や20代の多くが昇進を望んでいない理由について調べてみました。昇進することのメリットもご紹介しますので、自身のキャリアを考える際の参考にしてみてください。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
20代の7割以上が昇進を望まない!? 出世志向の推移
東晶貿易株式会社が運営するTOSHO転職ONLINEが、20代の男女を対象に実施した「出世欲に関するアンケート」によると「将来役職者になりたいと考えますか?」に対する回答は以下の通りです。 ・はい:22.4% ・いいえ:77.6% 同調査から、20代の7割以上が昇進を望んでいないことが分かります。 15年ほど前の調査では6割以上の人が出世志向だったようですが、現在では20代の7割以上が昇進を望んでおらず、若者の仕事に対する考え方が変化しているといえるでしょう。
昇進を望まない理由とは?
東晶貿易株式会社の同調査によると、出世したいと思わないと回答した20代に対して「なぜ出世したいと思わないのですか?」と質問したところ、以下の2つに回答が集まりました。 ・責任のある仕事をしたくない ・プライベートを大事にしたい 昇進すると部下を持つようになり、部下の失敗も含めて責任を取らなければならない場面も出てくるでしょう。 また管理職に就くと、休日出勤や休みの日も仕事について考えることが日常になる可能性もあります。家族との時間を大切にしたり趣味などに打ち込みたかったりする人は、「仕事がプライベートに食い込んでくるのは嫌だ」と感じるかもしれません。
昇進することのメリット
自身のキャリアを考えるにあたり、昇進にもメリットがあることを知っておくのも大切です。おもなメリットをまとめると以下の通りです。 ●給与がアップする 厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、役職別によって平均給与は大きく異なることが分かります。男女計の平均給与は、非役職者が29万1100円なのに対し、係長級は37万800円、課長級は49万800円、部長級は59万6000円です。 昇進を避けていると給与はそのままか少しの昇給にとどまり、昇進した同僚との格差が広がることも考えられます。 ●マネジメントスキルが身につく 部下を持って指導する立場に就くと、マネジメントスキルが磨かれるでしょう。チームや部署を管理したり、大きな仕事に携わったりして、社会人としてのスキルアップにもつながります。これらの経験は、将来の転職・独立や定年後の再就職などで役立つ可能性があるでしょう。