浦添・ネパール人夫妻死亡事故 82歳被告に有罪判決 禁錮3年、執行猶予5年 那覇地裁 沖縄
浦添市宮城の国道58号で1月、軽自動車を運転してネパール人の夫妻をはねて死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われた被告(82)に、那覇地裁(加藤貴裁判官)は21日、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮4年)を言い渡した。 【動画】「ドーン、バラバラ」車が立体駐車場の壁突き破る 那覇
判決によると、被告は1月6日午後5時20分ごろ、軽自動車を時速約30~40キロで走行中にブレーキと間違えてアクセルを踏み込んで急加速させた。急ハンドルを切って、車を工事中の第一通行帯に設けられた歩行者専用通路を歩いていた62歳=当時=と56歳=同=のネパール人夫妻に衝突させ、心破裂などのけがを負わせて死亡させたとしている。 加藤裁判官は判決理由で、ネパール人夫妻が、県内に住む息子や孫に会うために来日中だった点に触れ、「被害者夫妻を突然失った家族の悲しみ、戸惑い、やりきれない思いは計り知れない」と指摘。「基本的な注意義務」であるブレーキ操作を誤った被告の過失は「重い」とした。 一方で、被告が加入していた自賠責保険での「賠償が見込まれる」点や、年齢や体調面を考慮し、執行猶予判決が「相当」と判示した。
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