広島市、婚姻届の記入例見直しへ 名乗る姓「夫」に印
広島市は、婚姻届の記入例を見直す考えを示した。婚姻後の夫妻が名乗る姓について「夫」にチェックが入っているためで、無意識のジェンダーバイアス(性別に基づく固定観念)を助長しないよう配慮が必要と判断した。 【写真】「夫の氏」の欄にチェックがある広島市の婚姻届の記入例 区政課によると、記入例は市のホームページのほか、全8区役所などで紹介。「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」の欄で、「夫の氏」に印が付いている。現在の記入例を取り入れた時期は不明。市民からの苦情はないという。 この日の市議会一般質問で市議から変更を求められ、企画総務局の阪谷幸春局長は「速やかに見直したい」と答えた。今後はチェックを入れず、記入漏れが起きないような形に変更する考え。 選択的夫婦別姓の実現に取り組む民間団体が3月に公表した調査では、全国526自治体のうち約9割が夫の姓を婚姻届の記入例として選択しているという。
中国新聞社