【バスケ】千葉ジェッツが8季連続CS進出に前進 原修太「優勝できる自信がある」
史上初の3冠視野 パトリックHC「チャンスある」
3月にはEASL優勝、そして天皇杯を制し、リーグで唯一3冠を達成できる可能性を残している千葉J。群馬戦での連勝でCS進出マジックが「5」となり、最短で今週末の第34節にもCS進出が決定する。ただ、裏を返せばまだまだCS進出を逃す可能性も残しており、千葉Jにとっては初めて終盤までCS出場権を争っている状況だ。 チームとして油断はできない状況だが、原はその状況を楽しんでいるという。 「今シーズンは予想以上に負けていて、それはそれですごくいい経験だなと思います。こうやってこの時期までワイルドカード争いしているなんて本当に(過去に)なかったので。このスリルというか、シーズン終盤まで気の引き締まった試合ができるっていうのを楽しんでいます」 原は続ける。 「僕たちの今後のスケジュールはかなりタフな試合ではあるんですが、まずは目の前の試合に勝つことにフォーカス出来さえすれば、優勝できる自信はあります」 もちろんチームに手ごたえを感じているのは原だけではない。パトリックHCも「シーズンの前はリビルディングの年で優勝とかそういう話はありませんでしたが、ゼイビアが来てクリスが戻って、現在はプレーオフで優勝するチャンスがあると思います」とチームに自信をのぞかせる。主力選手がケガから戻ってきた千葉Jは、史上初の3冠に向けて視界良好といえそうだ。
“ラスト船アリ”に感慨 富樫「たくさんの思い出に感謝」
メインのホームアリーナとして、群馬戦が最後の公式戦となった船橋アリーナ(北習志野駅)。2011年の千葉Jのプロリーグ参入からホームコートとして活用されてきた「船アリ」に、両日とも満員となる約4,500人の観客が集まった(※船橋アリーナは来シーズンも数試合で利用予定と田村征也代表取締役社長より発表)。 2024-25シーズン以降は新設される「LaLa arena TOKYO-BAY」(南船橋駅)をメインアリーナとして利用することが決まっており、収容客数は約11,000人と現在の収容客数の2倍となる夢のアリーナでのプレーに期待が膨らむ。 数多くの名勝負を繰り広げ、地元ファンにも愛されてきた船橋アリーナ。地元・船橋市出身でミニバスの頃から船アリ利用してきた原は感慨深げに語る。 「まずに高校のときにバスケを辞めようと思っていたので、今ここにいるのはすごく感慨深いですし、それこそ習志野高校で県ベスト32とか16ぐらいで僕は負けていて、この船橋アリーナで全部何回も負けていたので、まさかここに立っているとは思ってなかったです」 また、千葉Jに9シーズン所属している富樫も「これまで9年間本当にたくさんの試合をここでしてきて、いろんな人のサポートのおかげで今の千葉ジェッツ、そして、僕があると思う。このアリーナでのたくさんの思い出に感謝したいと思います」と思いを述べた。 新たなホームコートとなる新アリーナへの期待も高まる。 「チームとしても新しいアリーナに行くことは嬉しいことだと思う。この(船橋アリーナ)付近に住んでいた方が毎回のようにたくさん応援に来てくれていたと思います。また南船橋の方まで来てもらえるような、そんなチームを作っていけたら千葉ジェッツとしてはいいのかなと思います。そして、ファンの方々で埋め尽くされたアリーナでプレーすることをすごく楽しみにしています」 地元ファンとともに船橋アリーナで築き上げた歴史を胸に、新アリーナでさらなる飛躍を目指す千葉ジェッツ。まずはCS進出を決め、優勝で船アリラストシーズンを締めくくりたい。
吉本 宗一朗