須恵小3人に善行賞 1年近く地域でごみ拾い【山陽小野田】
地域で1年近くごみ拾いの美化活動を行っている須恵小(間惠満貴校長)の6年生、井手柚希さん、早﨑菜乃さん、西山水都(みと)さんに、山陽小野田市教育委員会から青少年善行賞が贈られた。 3人は5年の3学期に開かれた学年集会で校内のごみについて話し合ったのをきっかけに、ごみが落ちていたら拾ったり、ごみを出さないように心掛けたりするようになった。 地域にも活動を広げようと、昨年3月からは週1、2回のペースで公園を中心に美化活動に取り組んでいる。 帰宅した後に再び学校に集まり、火ばさみを手に公園内や歩道に落ちているスナック菓子の袋やたばこの吸い殻などを拾い集めている。分別のために紙くず用とペットボトル用に2袋を用意し、小1時間でごみが袋いっぱいになることもあるという。 3人の行動に同級生も賛同。一緒には活動しないが、10人近くが自宅の周辺などでごみ拾いをするようになった。子どもたちの頑張りに地域住民も目を細めている。 市役所で行われた表彰式では、長友義彦教育長が「何かを自分で考え、行動に結び付けるのはすごいこと。大人たちも協力してすてきな山陽小野田市づくりに努めているが、それにつながる素晴らしい取り組み」とたたえ、表彰状と記念品を手渡した。 井手さんは「地域の人から『頑張ってね』と言われるとモチベーションが上がる。中学生になっても気付いたらごみを拾うようにしたい」、早﨑さんは「自分たちの美化活動の輪が広がり、地域がきれいになるのがとてもうれしい」、西山さんは「始める前より地域がきれいになったと感じるけど、まだまだごみが落ちている。中学生になっても自主的に続けたい」と話した。