【秋華賞】武豊ボンドガールが5番人気で2着激走 「やりたいレースはできました。勝った馬が強かった」
[GⅠ秋華賞=2024年10月13日(日曜)3歳牝、京都競馬場・芝内2000メートル] 武豊騎乗の5番人気ボンドガール(手塚)がラストに鋭い決め手を使って2着に入った。 セキトバイーストが7馬身、8馬身…とグイグイ後続を離して縦長になった向正面。武豊とボンドガールは後方2番手というポジションを取る。ペースが速かったこともあり、うまく折り合いもついて、その分、脚がたまった。 直線、外に持ち出しての切れ味は勝ち馬チェルヴィニアをもしのぐメンバー最速の34秒1。着差だけいえば「1馬身3/4」は完敗の2着だろうが、桜花賞馬ステレンボッシュに半馬身差をつけて先着したのは立派だ。 「やりたいレースはできました。いい感じかなと思ったけど、勝った馬が強かったです。内が空いたからね。強いメンバーでも走ってくれる立派な馬だと思います」と武豊はやり切った表情で振り返った。 父ダイワメジャーという血統に加え、マイル中心に走ってきた戦績から来る距離への不安と、最終追い切りでラストにバタバタになったことの不安。2つの不安材料があったことで、新馬戦でチェルヴィニアを負かして勝利を飾り、重賞2着が3回ある実績馬としては案外な5番人気に甘んじていたが…。秋華賞歴代最多タイの3勝を挙げている名手・武豊の手綱さばきできっちり〝逆襲〟してみせた形だ。
東スポ競馬編集部