【山口県】元カープ選手が野球指導 周公大で小学生大喜び
周南市の周南公立大(髙田隆学長)のグラウンドで24日、広島東洋カープOBが指導する野球教室が開かれ、スポーツ少年団所属の小学生を中心に約50人が野球の技術を高めた。 文化やスポーツを通じてまちづくりを推進する特定非営利活動法人ポラーノやまぐち(中嶋健理事長)と同大の共催。同大のグラウンドを拠点に活動している女子サッカー部が主に設営を、硬式野球部が教室を手伝った。 同大で開くこの教室は昨年に続く2回目。スポーツで地域を元気にしようと、広島県で開いていた教室を展開した。 講師は1965年入団の投手、外木場義郎選手▽77年入団の外野手、小川達明選手▽02年入団の投手、大島崇行選手▽06年入団の投手、梅原伸亮選手の4人。参加者はグループに分かれてバッティング、ピッチング、守備などを学んだ。
小川選手からバッティングを習った子どもは数回の指導でボールを打ち返す確率が格段に上昇。ほかにも投球フォームがきれいになった子や、飛距離が伸びた子などそれぞれに成長を見せていた。 同大人間健康科学部スポーツ健康科学科で教授も務める中嶋理事長(65)は「スポーツは人が集まる文化。今は年1回の開催だが、いずれ回数を増やして継続し、“ここに来れば少し高度なことが学べる”と思ってもらえるようにしていきたい」と話し、指導者を目指して学んでいる学生の将来にもつながることを期待している。 守備を教えていた梅原選手(41)は「この教室が地域貢献につながれば。野球人口の増加や、子どもたちが楽しかったと思って広めてくれたら嬉しい」と望んでいる。 会場には上達したことを保護者に報告する声や、憧れの選手に握手してもらって興奮する声など、楽しく学んだ子どもたちの喜ぶ声が響いていた。