西田さんへの思いをノートに記す来訪者

　福島県郡山市出身の俳優西田敏行さんの訃報から一夜明けた１８日、県内では西田さんを悼み、感謝の気持ちを伝えようとする動きが広がった。 　郡山市観光協会は市内のＪＲ郡山駅内のこおりやま観光案内所に「西田敏行さん〝愛してるぞい〟ノート」を置いた。駅利用者らが「優しいなまりが大好きです」「東日本大震災後も福島県のためにご尽力いただいた」などと記した。協会の山口勇事務局長は「西田さんの『愛してるぞい』という言葉をお返しする気持ち」と話した。今後の活用法は未定。 　西田さんが度々訪れた市内のラーメン店「春こま食堂」には、開店前から２０人ほどの行列ができた。昼営業は普段の約２倍の来店があったという。店主の国分武彦さん（６１）は「ここまで多くの人が訪れるのは西田さんの人柄」としのんだ。 　ラジオ福島には１７日から「郡山市の誇りだ」「優しい笑顔が見られなくなるのが残念」「避難所で温かい人柄に触れた」などリスナーからの追悼メッセージが届いている。ヒット曲「もしもピアノが弾けたなら」のリクエストもあり、この日も各番組で西田さんが歌った楽曲を放送した。