能登で独自支援…医師が見た“医療ひっ迫”の現場 今後は災害関連死を不安視「寒冷・劣悪な環境は既に極限」
医療の現場がひっ迫しているため、大ケガをしていても受診を自粛してしまう人がいたといいます。 看護師の藤井さん: 「『たくさん患者さんがいるから、私がたかがねん挫で行ったら困っちゃうだろう』と言って我慢して、結局骨折だったじゃないかという方もいたので。みんながみんなを気遣うことによって自分の健康を害している場面を見て、とても心苦しくなるような場面もあった」
現地で活動した小林院長は、停電や断水などが続く中で避難生活を強いられている被災者を目の当たりにし、大きな不安を抱いているといいます。
小林院長: 「災害関連死ですよね。寒冷な環境とか避難所の劣悪な環境によって、今度は肺炎を起こしたりとか、もしくは新たな他の感染症を起こしたりと、命に関わるような疾病を伴う可能性も十分にありますし。既に極限ながら、それがいつまで続くか分からないというところがむごいなと思います」