東北大会で見えた夏への課題 仙台城南のエース小塚光貴投手
(春季東北大会1回戦 秋田商10―5仙台城南) 仙台城南の小塚光貴投手(3年)は三回まで無失点に抑えるも、四回で相手打線に捕まり、味方のエラーも絡んで6失点。途中降板となった。 【写真】四球で進塁を許し、目をぎゅっと細める仙台城南の小塚光貴投手=2024年6月14日午前9時58分、石巻市民、吉村美耶撮影 強豪の仙台育英が相手だった昨夏の宮城大会決勝では、状態が悪かった当時の先輩エースに代わり、急きょ先発して敗れた。悔しい思いをして以降、黙々と努力を続けた。感情が顔に出ないようポーカーフェースを意識し、今年はエースとしてチームを導いた。 この日も最初は悪くなかったが、エラーが続いてからは相手のペースにのまれた。6点取られた四回の最後には、感情が顔に出た。 打たれたのは甘く真ん中に入った球が多い。夏までに課題をつぶし、一回でも多く勝ちたい。 先輩エースは表情を変えず、制球力も変化球のキレもあり、今もあこがれだ。だが、自分は「決勝まで投げきりたい」と先輩超えもめざす。(吉村美耶)
朝日新聞社