サウナ伝来の地根室で〝ととのって〟 来月5、6日に初イベント
サウナ伝来の地として専門書にも紹介されている北海道の根室市で、初のサウナイベントが開かれる。市地域おこし協力隊員の企画イベントで、サウナを伝えたロシア最初の遣日使節アダム・ラクスマンが1792年に来航した根室湾や弁天島を望む高台で``ととのう、、企画だ。 サウナイベントは、協力隊員の高橋竜太さん(23)の企画。「根室サウナ祭り2024」と銘打ち、10月5、6日の2日間、弁天島や根室湾を見下ろす金刀比羅神社第二駐車場を会場に、テントサウナ3基、水風呂1基にシャワー室や個室、トイレを用意する。まきストーブに石を置き、水をかけるロウリュ式で行う。 日程は2日間とも1部は午前10時~午後1時、2部が午後2時~同5時とし、1回15人ほど、合わせて約60人の利用を想定する。料金は1部ごと大人2500円、12歳未満1500円。各部とも時間内であれば何回も利用できる。 参加希望者には水着または濡れてもいい服、サンダル持参を求める。利用者には水もしくは、板垣商店(珸瑤瑁1)が販売する根室限定「最東端ガラナ」をプレゼントする。 隣接する根室港では「第32回根室さんま祭り」が開催されており、高橋さんは「サウナだけで集客するのは難しいと思う。さんま祭りと同時開催することでサウナ伝来の地としての根室をアピールできる」と話している。 希望者は氏名、人数、連絡先をインスタグラムをフォローし、ダイレクトメールか高橋さん070(8556)2051へ。 ラクスマンは弁天島に帆船「エカテリーナ号」を係留し、幕府との会談までに越冬を含め約8カ月滞在。この間、滞在小屋にサウナを併設した。サウナだけでなくアイススケート披露や紅茶を振る舞うなど、日本での事始めを根室の地で行っている。 7月末には市内の若手経済人ら15人が、ラクスマンの父親キリルの生誕地でサウナの本場フィンランド・サヴォンリンナ市を訪問。サウナ文化を活用したまちおこしを模索している。
釧路新聞社