大館能代空港（秋田県北秋田市）の利用促進協議会は21日、首都圏などから羽田－同空港便で帰省する津軽9市町村出身の学生に対し、往復で計1万円を助成することを決めた。空港の知名度アップなどが狙いで、夏休みの帰省時期に合わせて開始する予定だ。 　同助成は、青森県と岩手県から同協議会に参加する自治体の出身者が対象で、青森県では弘前、黒石、平川、鯵ケ沢、深浦、西目屋、藤崎、大鰐、田舎館の9市町村。 　航空機利用後にウェブなどで申請する。往復で計90人程度を予定。利用方法は今後、対象市町村を通じて周知する。 　同空港はコロナ5類移行を受け、2023年度の利用者数が前年度比2万7千人増の17万3600人で、1998年の開港以来最多だった。羽田便の1日3往復定着に向け、24年度は搭乗者23万3千人、搭乗率60％超を目指している。 　隣接県での知名度不足などが課題といい、同協議会事務局の秋田県大館市交流促進課の小八木歩課長は「青森県内でも秋田寄りの市町村からは比較的近く、駐車場無料などの利点もある。ぜひ一度利用してほしい」と話している。