「元気にがんばるちゃ」感謝の写真送付へ 氷見の西條中・北部中、義援金寄贈の岩手・花輪中に
富山県氷見市の西條、北部両中学校に、東日本大震災の被災地・岩手県宮古市の花輪中学校生徒会から能登半島地震の義援金54万4783円が贈られた。同市で開かれる野球大会に北部中が出場している縁で寄贈された。26日は西條、北部両校の生徒が参加して感謝する会が開かれ、使い道などを話し合ったほか、感謝を伝える写真も撮影。生徒たちは復興をテーマに、今後も花輪中と交流を深めていく。 花輪中生徒会は1月中旬、宮古市内の商業施設で義援金を募った。届け先を探す中で、毎年夏に同市などで開かれる全国中学生野球大会に出場してきた北部と、現在北部と合同チームを組む西條の両校に贈ることに。義援金は今月上旬に届き、両校は経緯を全校生徒に説明。義援金を半分に分け、生徒会を中心に使い道を検討することにした。 26日の会は西條中であり、両校の生徒会執行部と野球部員計約30人が義援金の活用法を話し合った。北部は地震で壁に入ったひび割れを直す費用に充てる案が出た。生徒会長の久保真剛(まさよし)さん(2年)は「岩手の学校と関わりながら協力して復興できるのはすごい」。西條では被災者を元気づける看板や旗を作るなどの声が挙がった。生徒会長の井上拓己さん(同)は「人とのつながりを感じ、すてきだと思った」と話した。3月中に使い道を決める。
この日は花輪中への感謝を伝えようと、生徒全員が「ありがとうございました! 氷見も元気にがんばるちゃ!」と書いた横断幕と一緒に写真に納まった。写真はメッセージを添えて後日送り、今後は氷見の復興状況などを随時伝えるという。