デンマークのヨアキム王子が子どもの称号取り消しを「乗り越えた」と語る マリー妃は「満足していない」
2022年9月、デンマークのマルグレーテ女王(当時)が次男のヨアキム王子の4人の子どもたちの称号を剥奪することを発表、世界中を驚かせた。 【写真】次世代を担うイケメンプリンス、デンマーク王室・クリスチャン王子の成長アルバム
この発表にヨアキム王子とマリー妃は強く反発。「女王から提示されたのは、子どもたちが25歳になったら称号と敬称を取り消すという計画だったこれでは話が違う」「子どもたちが傷つけられるのを見るのは決して楽しいことではない」とマスコミに対してコメント、発表が自分たちの同意なく行われたと激怒していた。またこの発表後、マルグレーテ女王やヨアキム王子の兄であるフレデリック皇太子(当時)からの連絡はないとも話していた。
王子のコメントが報じられると女王は謝罪のコメントを発表したが、決定は覆さず。2023年1月に称号は剥奪され、現在24歳のニコラス、21歳のフェリックス、14歳のヘンリック、12歳のアテナは王子、王女からモンペザ伯爵、女伯爵になった。
現在ヨアキム王子は在アメリカのデンマーク大使館の防衛産業担当武官を務めている。そのため一家はアメリカのワシントンD.C.に住んでいるが、最近王子と妃が新聞「ワシントンポスト」のインタビューを受けた。この称号問題について聞かれると王子は「私たちは前進した」とコメント、この事件を乗り越えたと話していた。しかしマリー妃は「ああいう形で起きたことには満足していない。でもこれは家族の中で起きたことであり、複雑なことだ」と発言、納得していないことを匂わせていた。
さらにマリー妃は「王子」「王女」は単なる肩書き以上のものだとも。「子どもたちにとっては名前でもある。生まれた時からのアイデンティティでもある。人々は肩書きとして見ているけれど子どもたちにはそれ以上のものなのだ」と話している。
今年1月にマルグレーテ女王(写真中央)は退位、長男のフレデリック皇太子(写真左)に君主の座を譲った。イギリスのチャールズ国王のような盛大な戴冠式ではなかったが、退位と即位のセレモニーが行われた。ヨアキム王子はそれに合わせて帰国。セレモニーに参加し新君主となったフレデリック国王をハグしていたが、マリー妃は帰国しなかった。今回のインタビューからも妃が夫ほど乗り越えていないことがうかがえる。これからの発言に注目が集まっている。