『ワンピ』自然な「匂わせ」に「鳥肌立つ」「見落としてた!」 絵の見事な伏線回収
本編だけでなく扉絵にも気が抜けない!
『ONE PIECE(ワンピース)』の魅力のひとつといえば、随所に散りばめられている伏線の回収が挙げられます。物語のなかだけでなく、単行本の表紙にも隠れているなど、さまざまな箇所に見られ、それは扉絵も例外ではありません。 【画像】パーツは似てるけど… これは血のつながったサンジの兄妹です(6枚) まずはサンジの正体についての伏線について振り返ります。サンジが物語前半の「空島編」で、「北の海(ノースブルー)生まれ」であることを話して以降、海上レストラン「バラティエ」以前の過去を話すことはありませんでした。 実は空島編よりも前に、サンジに秘密が隠されていることが14巻124話の扉絵で暗示されていたようです。この扉絵には、トランクを持ったサンジが描かれています。何気ない扉絵のようにみえますが、サンジのトランクには「THE SECRET」と書かれていました。 その後、「ホールケーキアイランド編」にてサンジはジェルマ王国の元王子であることが明かされます。すでに700話以上前の時点で、作者である尾田栄一郎先生のなかでは、サンジの過去は完成していたのでしょうか。 続いて「ワノ国編」の存在と、桃色の龍の能力を持った「光月モモの助」の存在も、33巻310話の扉絵にて、ほのめかされているようです。 310話の扉絵(連載版)は、鎧(よろい)のようなものを装着したルフィと、和服姿のロビンとウソップ、そして3人の後ろには桃色の龍が描かれています。「鎧」「和服」「桃色の龍」の時点でワノ国を意識して書かれた可能性が高いでしょう。 さらにルフィの服には光月家の家紋のような鳥の模様も描かれていたため、伏線であった可能性が高そうです。ちなみに、ワノ国について初めて触れられたのは「スリラーバーク編」のため、この扉絵は本編より先に暗示されていた伏線といえるでしょう。 他にもルフィの義兄「ポートガス・D・エース」の最期についても、扉絵で暗示されていたとの意見があがっているようです。エースが「マリンフォード頂上戦争編」で、当時、海軍大将だった赤犬に腹を貫かれて死んでしまう描写が、45巻440話の扉絵で予告されていたとうわさされています。 この扉絵は、「エネルのスペース大作戦」として扉絵連載されていた、エネルが月に到着してからの物語が描かれていました。440話では、月で見つけた機械人形「スペーシー中尉」が後ろからひと突きにされているシーンでした。さらにサブタイトルが「火拳VS黒ひげ」とエースについて触れられていることからも、440話の扉絵はエースの最後を暗示していたと考えられています。