きつ音の当事者らが改善方法を考える講演会 群馬・館林市
言葉が出てこなかったり、詰まったりする「きつ音」の当事者らがその改善方法について考える講演会が10日、群馬県館林市で開かれました。 この講演会は、聴覚障害のリハビリの研究などを行う関東学園短期大学ヴェルボトナル言語教育研究所がきつ音への理解を深めようと、当事者やその家族などを対象に開いたものです。 まず研究所の原田英一所長がきつ音の改善方法について講演しました。 原田所長は「きつ音の原因ははっきりとは分かっていません」とした上で、音楽を取り入れてリズムやアクセントを意識しながら歌を歌うように話すことで、声を出しやすくするなどとした研究を紹介しました。 またきつ音がある社会保険労務士の大塚浩久さんは、労働相談などの仕事で話す機会が多くあるとした上で「きつ音だから話す仕事ができないということは絶対ない。可能性は無限大です」と伝えました。 同じくきつ音がある元県議会議員で現在は保護司などとして活動する泉澤信哉さんは、学生時代に取り組んだ合唱をきっかけに「声を出しやすくなりました」と語りました。合唱で息の使い方を学んだという泉澤さんは、参加者と一緒に歌を唄い音楽を使ったきつ音の改善の可能性を伝えていました。