火星に“エベレスト級の火山”を発見。人が住める希望の兆しも
まず氷河を発見、周りが浸食された火山だった。
昨年、研究チームはこの地質学的に若い地域で氷河の残骸を発見。火星は寒くてカラカラで、とても人が暮らせる環境ではありませんが、この発見によって将来的に「火星移住計画」が実現するかもしれない、という希望の兆しが見えました。 氷河については昨年の月惑星科学会議で発見が報告されており、さらに調査をすすめた結果、「巨大で深く浸食された火山の内部」であることがわかったのです。 「最終的に、火星の比較的温暖な赤道に近い地表付近に氷河の氷が残っている可能性が高く、この場所はロボットや人間が探査しがいのある非常に魅力的な場所になりそうです」とパスカル・リー氏は語りました。
食料・水・空気が火星移住には超重要
もし火星の地表付近に氷が残っているなら、そこは人類が移住する際の超重要スポットになるでしょう。火星では、食料や水、空気をどのように生産するか、が大きな課題ですから。もちろん、人類が他の惑星(そしてさらにその先も!)を探査するにも、避けて通れない問題です。 火星の火山はヴェスヴィオ山のように噴火することはありません。ただ、火星は地震活動が活発で、2022年にも退役した探査機インサイトが、地震データからマグマが潜んでいる兆候を発見しています。
R.Mitsubori