市議会空転、続く延会…辞職勧告決議「可決」後の副市長出席に反発 元部長の詐欺事件巡り和光市議会
埼玉県和光市議会(富沢啓二議長)は1日、元保健福祉部長の詐欺事件で、大島秀彦副市長に対する監督責任などを問う辞職勧告決議を巡り、終日空転し、延会した。3月議会初日の2月22日に可決した同決議は同副市長の即時辞職と議会への出席を認めないことなどを勧告しており、同議会は初日から、副市長が本会議に出席したことに反発した議員らが審議拒否したため、議案が上程できず、空転が続いている。 同議会は同22日、同市議らが「市民に対して納得できる責任を取っていない」などとして、同副市長に対する辞職勧告決議を議員提出議案として上程。議長を除く17人中、13人が賛成したため可決。その後、再開された本会議で副市長が出席したため、13人が退席し、延会となった。 休会を挟んだ26日と3月1日の本会議でも同様の議事が繰り返され、いずれも延会となった。決議に賛成した議員らは1日、「市は事件について責任の所在を明らかにせず、議会の追及に誠実に対応していない」と訴えている。
これに対して、柴崎光子市長は「決議は事実誤認であり、容認できない。副市長は任期満了まで職責を全うする義務があり、引き続き議会に出席する」としている。
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