マイワシ初水揚げ 道東沖で巻き網漁
北海道道東沖の巻き網漁が20日から始まり、初日は2780㌧のマイワシが釧路港に水揚げされた。 北海道まき網漁業協会によると、この日道東沖で操業したのは鳥取県や茨城県、静岡県、愛媛県を拠点とする14船団で、白糠沖の南側で漁を行った。総水揚げ量は3780㌧で、このうち釧路港に2780㌧、十勝港(広尾)に1000㌧が水揚げされた。 サイズは50㌘台が多く、用途はほぼミール(飼料用)向け。「第八十五海幸丸」の乗組員は「量はまずまずだが、サイズが細くて小さい。これからに期待したい」と話していた。 巻き網漁による道東沖でのマイワシ漁獲量は、2019年から5年連続で20万㌧を超え、半数以上が釧路港に水揚げされている。市水産課は「昨年水揚げ日本一に返り咲いた釧路港にとって、規模の大きい巻き網漁や地元の沖合底引き網漁は欠かせない」と話していた。 最盛期の9月ごろには、全国から24船団が釧路に集結する。漁は10月末まで。