阪神・森下翔太3打点 虎7戦ぶり2桁11安打で交流戦初連勝 猛虎の兆し!岡田監督復調手応え
(日本生命セ・パ交流戦、阪神4-1西武、2回戦、阪神2勝、8日、甲子園)阪神は交流戦初の連勝で5カードぶりの勝ち越しを決めた。森下翔太外野手(23)が三回と五回に2打席連続の適時打を放ち、3打点で勝利に貢献。打線は11安打で7試合ぶりの2桁安打をマークし、岡田彰布監督(66)も復調に手応えを示した。セ首位の広島とは1ゲーム差。さぁ、ここから打って打って打ちまくるで! 【写真】西武・陽川尚将が甲子園に帰還、阪神・梅野と談笑する姿も 迷いのないフルスイングで快音を響かせた。森下を、4万2605人が詰めかけた甲子園の大歓声が包む。持ち前の勝負強さで放った2本の適時打。虎に交流戦初の連勝を呼び寄せた。 「初球からしっかり自分のスイングができた。(岡田)監督がミーティングで言っていた通り、真っすぐにタイミングを合わせていました」 試合前に2日連続のミーティング。森下は将の指示を実践した。三回、中野の適時二塁打の後、前川が倒れて2死二、三塁で打席へ入ると、高橋の初球の直球を仕留めた。三遊間を破り、2人が生還。5月19日のヤクルト戦(甲子園)の八回以来となるチーム1イニング2本の適時打で流れをつかんだ。3-0の五回にも1死一、三塁から中前へ弾き返し、2打席連続の適時打。貴重な追加点で今季2度目の1試合3打点とし、試合を決定づけた。 これで自身6試合連続安打。「構えが決まっているから、思ったところにバットが出せている」と好調の要因を語る。今、大事にしているのが打席での構えの姿勢だ。どうしても疲労などでその日によって姿勢が変わる。ただ、その変化を極力なくすために、毎日動画を見て練習から自身のフォームをチェック。「姿勢が崩れていたら、出そうと思ったところに出ないので、姿勢をしっかり正して振れれば」。日々の修正が6月の打率・375、7打点といずれもチームトップの数字につながっている。 プロ2年目を迎え、主軸としての自覚が垣間見える。この日、前川が浅い左飛に倒れた直後の1本目の適時打について「自分が先輩として(走者を)かえしてやろうと思って挑んだ」と明かした。佐藤輝に続き、6月5日には4番を務めてきた大山が抹消。直後、森下は「誰かに頼りっぱなしではいい結果は生まれない。大山さんと輝さんが帰ってきたときにやりやすい環境を作らないと」と打ち明けた。 1年目はシーズン中盤以降に3番に定着したが、4番・大山、5番・佐藤輝におんぶに抱っこだった。自分が打てないときに何度も先輩たちがカバーしてくれた。でも、いつまでも頼っているわけにはいかない。