『上田と女が吠える夜』と『トークィーンズ』における、若槻千夏、ファーストサマーウイカ、いとうあさこのポリバレントな凄み…令和のトーク番組の出演者に求められるスキル
「引き出しが多ければ需要がある」を物語る若槻千夏の復活
サッカーでチームごとに戦術があるように、集団トークも番組が変われば求められるものは変わってくる。そして、臨機応変に動ける優秀な芸能人はいろいろなところから声がかかる。 一度表舞台を去ったはずの若槻千夏はその能力の高さで何事もなかったかのようにカムバックして多くの番組に順応している。 数多あるトーク番組も、個々の出演者の技術や、番組の色に応じたフォーメーションなど、細部に注目していくとまた違った楽しみ方がある。 『トークィーンズ』と『上田と女が吠える夜』は、手練れの女性芸能人たちがのびのびと違った持ち味を出していておもしろい。両番組が表面上似ているからこそ、これからもおたがいを意識し切磋琢磨していくことを期待する。 文/前川ヤスタカ イラスト/Rica 編集協力/萩原圭太