今年もFA流出へ…西武からFA移籍した大物打者(5)さらに飛躍しホームラン王に
2023年シーズンの全日程が終了し、ストーブリーグを迎えたプロ野球界では、FA戦線の動向が注目されている。今年は計7人がFA宣言を決断し、目玉の一人である西武・山川穂高も名を連ねた。これまでのFA選手を振り返ると、西武から移籍した選手は数多くいる。そこで今回は、西武からFA移籍を果たした大物野手を紹介する。
浅村栄斗
出身:大阪府 投打:右投右打 身長/体重:182cm/90kg 生年月日:1990年11月12日 経歴:大阪桐蔭高 ドラフト:2008年ドラフト3位 浅村は大阪桐蔭高より2008年ドラフト3位で、埼玉西武ライオンズに入団。プロ3年目の2011年は137試合に出場し、10月の月間MVPに選出される活躍を見せた。2013年は全試合に出場。打率.317、27本塁打、110打点を挙げるなど飛躍の年となった。この年浅村は、平成生まれでは初となる打点王に輝き、長打率(.554)でもリーグ1位を記録した。 2017年9月28日のホークス戦で通算1000安打に到達。これも平成生まれでは初の快挙となった。翌2018年には、打率.310、32本塁打、127打点とキャリアハイの成績。チーム10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。打点では球団新記録を更新し、「3割、30本、100打点」は球団日本人選手では初の快挙となった。 2018年オフに楽天へFA移籍。楽天移籍後1年目となった2019年はキャリアハイを更新する33本塁打を放つと、翌2020年も32本塁打を放ち自身初の本塁打王に輝く。今季は西武在籍時から7年連続となる全試合出場を果たし、2022年9月7日のホークス戦では1000試合連続出場も達成。鉄人ぶりを発揮し、主力としてチームを支えた。27本塁打は、リーグ2位の好成績だった。 昨オフFA権を再び取得した浅村は、楽天への残留を発表した。頼れる主砲は、悲願のリーグ優勝・日本一への原動力となれるか。
ベースボールチャンネル編集部