「ウケる企画」で絶対忘れてはいけない要素・ベスト1
【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウをPDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。 【この記事の画像を見る】 ● 企画の反響を数字で把握する YouTubeのようなウェブメディアの場合、「視聴者に喜んでもらえたかどうか」が、再生回数・高評価数・チャンネル登録者数など「数字」としてリアルタイムに表れる。 もっとも、ただ単に「数字」をフィードバックするだけでは次につながらない。 そもそもYouTubeには、チャンネルの運営者に分析結果を教えてくれる「YouTube Studio」という機能がある。 ● 評価の割合、視聴維持率、クリック率 これはYouTubeチャンネルを開設することで利用できる無料のツールで、自分のYouTubeチャンネルの分析や管理ができる。 視聴回数、総再生時間のほか、評価の割合、視聴維持率、クリック率など、詳細なデータを教えてくれるのだ。 それぞれの動画ごとに、インプレッション数(おすすめに表示された回数)、インプレッションのクリック率(表示された動画をクリックした割合)、どの動画でおすすめに表示されているか、平均視聴時間、視聴者が動画を見つけた方法、視聴者維持率、リピーターと新しい視聴者の数、動画からリピーターになった視聴者の数、視聴者の年齢と性別など以外にも、チャンネルの視聴者が見ているほかのチャンネルまで教えてくれる。 ● データを重視した企画を生み出す テレビ番組や書籍では、ここまでリアルで詳細な数字は出てこないだろう。 再生回数や高評価数が人気を表し、視聴者の声がダイレクトに届くことで、僕たちは「動画を最後まで見てほしい」「再生回数を伸ばしたい」と、データを重視した企画を生み出すことができるのだ。 ただ、ここで1つ言っておきたい。「数字」は間違いなく「結果」であり、企画立案時の説得や改善の材料にはなるが、そこに視聴者の「感情」は含まれていない。 ● どういう感情を抱くのか? YouTubeを見ていて、「いい動画だったな」「微妙だったな」といった感想を抱いたとき、いちいち高評価・低評価ボタンを押すだろうか、コメントを残すだろうか、1つの動画を見ただけで、チャンネル登録をするだろうか? みなさんも経験があると思うが、答えはおそらくNoだろう。 これについては、僕たちの著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)のPART3「感情を揺さぶる『構成』のつくり方」で詳しくお伝えしているが、いちばん大事なのは、とにかく自分がつくったものに「どういう感情を抱くのか?」という仮説を立て続けること、ユーザーのインサイト(視聴などにつながる潜在的ニーズ)を考え続けることだ。 ● 「ウケる企画」で絶対忘れてはいけないこと 古代ギリシャの哲学者・アリストテレスは、「論理だけでは人は動かない」と言ったというし、「人は論理ではなく感情で動く」ともいわれる。 YouTubeの企画をつくっていても、まさにその通りだと思う。ウケているコンテンツがあるなら、その本質的な動機となる「感情」を追求し続け、参考にすることも欠かせない。 たとえば、YouTubeの動画をクリックするとき、視聴者は「このサムネイルのフォント(書体)がいいから」なんてことは思わない。 「なんとなくよさそう」「なんとなく面白そう」といったそのときの「感情」を追わなければ、せっかくの「数字」も有効に活かせないのだ。 ※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
こす.くま