【陸上】鈴木亜由子 3大会連続五輪へ「地元の応援追い風に精一杯頑張りたい」/名古屋ウィメンズマラソン
◇名古屋ウィメンズマラソン2024(3月10日/愛知・バンテリンドーム ナゴヤ発着) パリ五輪マラソン代表最後の1人が決まる!名古屋ウィメンズマラソンに鈴木亜由子、安藤友香、加世田梨花らが挑む JMCシリーズGSの名古屋ウィメンズマラソン2024を2日後に控えた3月8日、愛知県名古屋市で招待選手記者会見が行われた。 パリ五輪代表選考会マラソングランドチャピオンシップ(MGC)の最終戦。女子は大阪国際女子マラソンで前田穂南(天満屋)が出した日本記録2時間18分59秒を切って日本人最上位になればパリ五輪マラソン代表、最後の1枠を手にする。 「目標は設定記録を突破して日本人トップでゴールすること」。鈴木亜由子(日本郵政グループ)はそう強い決意をにじませる。 中学生時代から世代トップをひた走ってきた鈴木。16年リオ五輪にはトラックで、そして21年東京五輪にはマラソンで、2大会連続オリンピックの舞台に立った。その2大会では「力を発揮できなかった」とし、「もう一度オリンピックに出場して自分の力を出したい思いがあります」と言う。 前回大会は2時間21分52秒と自己記録を更新して日本人トップ。だが、10月のMGCでは12位となりその時点での代表は逃した。 名古屋に照準を絞っているなか、1月に前田が日本女子初の2時間19分切りを果たし、MGCファイナルチャレンジ設定記録=日本記録となった。 それを見て「生半可な気持ちではダメだと気持ちが固まった。やるしかないなという境地になれました」と腹が据わった。 2月の丸亀ハーフマラソンでは1時間8分51秒をマーク。日本新のためには「ハイペースで押していかないといけない。最後まで持つ脚作りを徹底的に限られた中でやってました。質という部分でこれまで以上に高い」と話す。 今大会は「常に攻める」がキーワード。「苦しいところでプッシュしたり、レースを動かしたり、攻める姿勢がマラソンであまりなかったので、新しい自分を見せられるように頑張りたい」と言う。 「挑戦をここ地元でできる。応援が追い風になるので、力に変えて悔いのない走りをしたい。パリ五輪の切符をつかめるように精一杯頑張りたい」 天才少女はさまざまな経験をし、32歳になった今、地元で大輪の花を咲かせるために突っ走る。 レースはバンテリンドーム ナゴヤ発着で、9時10分にスタート。東海テレビ製作のもと、フジテレビ系列で9時から生中継される。
月陸編集部