「たなべＷｅｂＭａｐ」の画面。津波の想定浸水深や避難所の場所などを確認することができる

　和歌山県田辺市は、地理情報システム（ＧＩＳ）を利用したデジタル地図「たなべＷｅｂＭａｐ（ウェブマップ）」の運用を始めた。市内の防災や道路などの情報について、市民がインターネットを通じていつでも、どこでも閲覧することができる。 【人口減、防災どうする　和歌山県知事と紀南の市町村長が懇談の記事はこちら】 　市が昨年度に開講した「ＤＸ（デジタル変革）塾」で若手職員から提案があり、事業化した。 　現在公開している情報は、学校や公民館など公共施設の場所▽指定避難所や津波避難ビルの場所▽南海トラフ巨大地震発生時の想定浸水域▽土砂災害時の警戒区域▽市道の路線網図―など。 　ルート検索機能もあり、例えば、現在地から避難所への移動にかかる時間や距離を把握することができる。これまでは来庁して確認する必要があった市道の位置や路線名もすぐに調べられるほか、通行止めの箇所も分かる。 　公開する情報は今後、順次追加していく。道路の破損状況を市民から投稿してもらう機能なども搭載する予定。 　市情報政策課の担当者は「市民にとってより分かりやすく、使いやすいマップにしていきたい」と話している。 　サイトのアドレスは（ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｓｏｎｉｃｗｅｂ－ａｓｐ．ｊｐ／ｔａｎａｂｅｃｉｔｙ／）。市のホームページからもたどることができる。