「日本人はサッリの構想外」CLも出場時間わずかの鎌田大地 欧州メディアが見解「早ければ1月での売却も」
ラツィオの鎌田大地は、イタリアで迎える初めての冬を前に苦境から抜け出せずにいる。今年8月、シーズン開幕直前に大きな期待とともにラツィオ入りを果たすも、現在は定位置確保がままならない状況が続く。 11月28日にはチャンピオンズリーグ(CL)のグループリーグ第5節でセルティックをホームに迎えたが、鎌田は後半39分から出場とプレータイムは僅かだった。CLではこれまで4試合で先発していたが、ベスト16進出を決めたこのゲームでは、試合最終盤でピッチに送られている。 セリエAでは、11月25日のサレルニターナ戦で9試合ぶりにスタメンに名を連ねるも、チームは0-1で最下位クラブを相手に痛恨の敗戦。サレルニターナに今季初白星を献上するという結果となった。鎌田はこの試合でラツィオ加入後、初のフル出場を果たしたがチームが敗れたこともあり、パフォーマンスを称える声は少なかった。 そしてシーズンも3分の1を消化した現在、欧州各国メディアからは日本人MFをめぐるさまざまな噂も聞こえてきている。 ドイツ紙『Frankfurter Rundschau』では11月30日、公式サイト上において鎌田の来季の去就についてのトピックを掲載。その中では、ここまで1ゴール1アシストなど、ラツィオでの成績が振るわないことについて「カマダにとって物事は決して順風満帆とは言えなかった」振り返っている。 また、鎌田が現在クラブと結んでいる「1年+3年間の契約延長オプション」という契約内容を紹介しながら「これまでの彼のパフォーマンスを見る限り、このオプションが行使される可能性は低い」と今季終了時での退団を予想。さらに、「来夏、フランクフルトへ復帰の可能性はどれだけあるのだろうか?」と古巣への移籍を期待する同メディアの見解も綴られている。 他に、イタリアメディア『SPORTXPRESS』では、より鋭い論調となっており、「日本人は(マウリツィオ)サッリの構想外」と指摘。「サッリは現時点ではカマダよりも(マテオ)ゲンドゥージに注意を向けているようだ」と同ポジションのライバルの名前を挙げ、加えて「早ければ1月にも売却もあり得る」と見込みを示している。 加入からおよそ3か月で去就の話題が流れるなど、不本意な状況が続く鎌田。逆境を跳ねのけるためには、やはりピッチ上で結果を残し続けるしかない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]