松林図題材?柴垣の風景画画家・瀬戸さんが羽咋中に寄贈
七尾生まれの絵師長谷川等伯の国宝「松林図屏風(びょうぶ)」にちなみ、羽咋市の画家瀬戸清明さん(市文化協会長)が描いた同市柴垣町の風景画が羽咋中に寄贈された。松林図のモデルは柴垣の景色とする説があり、瀬戸さんは絵を通じて「地元の歴史や芸術に関心を持ってほしい」と生徒に呼び掛けた。 松林図のモデルを巡っては北國総合研究所の調査で示された七尾説や根上説、琵琶湖畔説などもある。羽咋では、柴垣町会が地元の海岸から望む高爪山や松林が似ているとして柴垣説を支持。町会から依頼を受けた瀬戸さんが「等伯と柴垣海岸」と題し、砂浜や家並み、高爪山と松の木を空想を加えて表現した。 瀬戸さんは2日、前柴垣町会長の伊藤幸雄さんと羽咋中を訪れ、美術部の坂本和花(ののか)部長(2年)に手渡した。絵は校舎1階の廊下に展示される。