おのののか “脱・ビールの売り子”「武器がほしい」
脱・ビールの売り子「一発芸がほしい」
それと同時に、芸能界の賞味期限の早さも身をもって知った。だからこそ「“ビールの売り子”でやってきたけれど、そろそろ違った部分での自分も見せていきたい。そのためには一発芸がほしいですね。自分にとってのプラスアルファとなる武器が」と口にする。その武器となるものは「鳩を出す手品とか?トランプ芸とかどうですかね?」と冗談めかすが、実は決まっている。照準は2020年に開催される東京五輪だ。 バスケットボール選手として学生時代に東京・文京区選抜に選ばれるなど、大のスポーツ好き。「グラビア出身でおっとりイメージがあるかもしれないけれど、小学校から高校まで10年間本気でバスケをやって来たし、スポーツに対する熱い思いは誰にも負けない。5年後には東京オリンピックもあるので、それに向けてスポーツ系イメージも広げていきたいです。私の言葉でアスリートたちの熱い思いを伝えることが出来れば」と、“ビールの売り子”からアスリート系タレントの一角に食い込むつもりだ。 奇しくも、日本バスケットボール協会は、初代Jリーグチェアマンの川淵三郎氏を迎え、新リーグ発足を翌2016年に控えている。それだけに、おののフィールドが広がっていく可能性は十分ある。東京五輪の会場で、アスリート魂の宿ったおのの姿を見ることが出来るのか。“脱・ビールの売り子”へと、おのの勝負は続く。 (取材/文:石井隼人) ■おのののか(おの・ののか)1991年12月13日、東京都出身。6月7日にフジテレビ系で放送の「異文化交流バラエティ ウェルカムJAPAN」(午後4:05・仙台放送制作)に出演。日本文化に飛び込んだ外国人に密着し、その姿から改めて日本の良さを再発見するドキュメントバラエティの第2弾。高級旅館での仲居修業、漁師修業、和食修業に挑む3人の外国人の姿を追う。おのは「私と同い年のアメリカ人女性が日本の心を学ぶために仲居修業に挑戦していて、私の知らない言葉遣いや作法に苦戦している姿が印象的でした。私も見習わなければ」と触発されている。