島根原発2号機1月10日営業運転再開へ…中国電力の中川社長が松江市と島根県などに直接報告
山陰中央テレビ
12月7日に再稼働した島根県松江市の島根原発2号機について、中国電力は12月25日に発電・送電を開始し、2025年1月10日に営業運転再開を目指す予定を明らかにしました。中電の中川社長から直接報告を受けた島根県の丸山知事と松江市の上定市長からは、安全性の確保を徹底するよう改めて注文が出されました。 中国電力・中川賢剛社長: 本年12月25日に発電機を再稼働させみなさまに電気をお届けする予定です。さらに来年1月10日には、検査などに関わる全ての工程を終え、営業運転を再開するよていとしています。 中国電力の中川社長は10日午前、松江市で会見を開き、12月7日に再稼働した島根原発2号機について原子炉を起動し、今後の工程に一定の見通しが得られたとして、12月25日に発電を開始、2025年1月10日に営業運転を再開する予定を初めて明らかにしました。その上で、地元の協力への感謝と安全性の確保に努める決意を示しました。 中国電力・中川賢剛社長: (原発運営において)安全より重要なことは無いと、今一度強く認識しています。より一層の緊張感を持って、今後の工程を一つ一つ丁寧に進めることで、約13年ぶりの再稼働に万全を期して参ります。 このあと、中川社長は松江市役所と島根県庁を相次いで訪問しました。 中国電力・中川賢剛社長: 今まさに原子炉を稼働させた状態で各種試験を行っています。今まで以上に一層安全に配慮しながら、各種試験を進めていきたい。 中川社長は7日に原子炉を起動したあとトラブルはなく、工程が順調に進んでいること、そして発電開始や営業運転再開の具体的なスケジュールを報告しました。これを受けて、上定市長は…。 松江市・上定市長: 市民にとって、安心安全が大前提だと考えている。不安や懸念が生じないよう、その点について改めてお願いするところです。 また島根県の丸山知事からも…。 島根県・丸山知事: 決められた検査確認事項を確実に確認して、問題があれば立ち止まって安全を確認していくという手順を徹底して欲しいと要請した。 立地自治体の首長からは、改めて安全性の確保を徹底するよう中電に対し注文が出されました。 一方、中電は周辺自治体の鳥取県、米子・境港両市に対しても同様の報告を行いました。これに対し鳥取県は、安全最優先で作業を進めるよう改めて中電に申し入れました。
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