『今日好き。ニャチャン編』4話ーー状況は最悪? 告白前に“脈なし”を確信するメンバーも
4月1日よりABEMAにて放送中の恋愛番組『今日、好きになりました。ニャチャン編』(以下:今日好き)。現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける同番組には、時に甘酸っぱく、思わず胸がキュンとするような青春と恋模様が溢れんばかりに詰まっている。 【写真】てるから想いを打ち明けられ、揺れ動くエリカ 「エリカももっとてるくんと話したい」 以下より、4月22日公開の4話から見どころを紐解いていく。細かなネタバレもあるためご注意いただきたい。 ・ゆう、てると実質的な“最後のアピールタイム” 「ゆうは、最高です」 『ニャチャン編』のラッキーガールこと、ゆう(早坂ゆう)。自身が参加した“花くじ”の結果を総なめに、2日目の夕方現在は、てる(川端輝)とともにサンセットクルーズデートをお楽しみ中だ。ふたりの「めっちゃ一緒におった気がする」という言葉通り、前日のナイトデートをはじめ、この日の午後のグループ行動でも同じ水族館で仲を深めたりと、お互いの隣には常にお互いがいた。この会話もすでに2泊3日を懐かしむムード。「ゆうは、最高です」「(2泊3日の時間の流れも)てるくんがおったから早かったです」と、今回の旅の主人公もご満悦である。 だからこそ「ゆうはもう、いま気持ちをぶつけて、明日の2ショットには行かないようにしようと思ってます」と、この特別なデートを実質的な“最後のアピールタイム”にすると宣言。最後には、昨日はまだラフの段階だった、てるの似顔絵をプレゼントして、最高のサンセットを迎えた。 その頃、宿泊先でBBQ中のけんたろう(中村健太朗)が「ゆうちゃんとてるくん見てみい。無限だよ」、ラナ(谷田ラナ)が「もうデート企画よね」と太鼓判を押していたように、筆者や視聴者を含めて誰もが、あのふたりはカップル成立がほぼ確実だと思っているはず。だが、当の本人たちには、まだ拭いきれていない不安感も? ゆうがこの後、ソロインタビューで振り返っていたが、てるが初日に2ショットしたエリカ(村重エリカ)に対して、まだ心残りがあること。そして自身の好意に対して、彼が心の奥底でなにを考えているのか、イマイチ掴みきれていないこと。『ニャチャン編』で最も安定感あるペアですら、本当にカップル成立が実現するのか、ほとんど予測がつかない状況だ。そんな恋の戦況もこの後さらに、“しっちゃかめっちゃか”になってしまうのだが……。 ・『ニャチャン編』成立カップルは、1組だけ? 「整理整頓されてないまま最終日に」 前回の3話終盤を覚えているだろうか。同話は比較的、“現状維持”な内容だったぶん、次回予告で流れたスタジオからのコメント「2日目の夜にこんなに動くことある?」が気になったと記したわけだが、今回のオンエア終盤、「整理整頓されてないまま最終日にいきますね」と、状況の悪化をきっぱりと告げられてしまった。 具体的には、たいよう(忠村太陽)がりあ(米澤璃彩)、るい(村澤瑠依)がみなつ、そしてまさか、てるがエリカをリベンジ2ショットに誘うなど、怒涛の展開続きに。ただ、一緒に過ごしてきた時間の大きさは、なににも変え難いもの。たいようは、いっさ(松本一彩)がりあと親しげに会話をしていたことや、彼女自身から、いっさといると素が出せると本心を聞かされ、「ちょっと残念だなって」と一言。それに対して「嫉妬してますやん!」と、必要以上に傷つかせない笑いに変えてくれるりあの優しさに、この時点で“脈なし”を確信したようだ。 この2ショットに誘う際には、エリカの後押しもあり「りあちゃん」と呟くも、声、届かず。「やべっ、どうしよう……」と焦る健闘もあったが、思うような結果とはならなかった。ただ、彼自身としては「自分のなかのモヤモヤがなくなった感じがして」「いまはちょっとスッキリしてます」と、この会話をした価値をしっかりと感じられたという。さらには「……好きになりました」とも明かしてくれたが……で、誰のことを? なぜ2日目夜の“手遅れ手前”なタイミングで、これまでと別の相手を2ショットに誘うメンバーが増えたのか。るいの言葉にその答えがあったのだが、この日の夜と最終日の朝を前に「気持ちを切り替えるため」。ポジティブな気持ちの切り替えか、あるいはネガティブかは問わず、この後の自身の動きを決めるためである。 話がやや脱線するのだが、たいようと同じくるいもまた、みなつへの好意を受け止めつつかわされるのだが、たいようと異なるのは、るいが今回の旅でなかなか不遇の境遇に陥ってしまったこと。旅の途中、前回参加の『卒業編&新年特別編』でいうところ、そら(中川そら)のような存在を見つけられず、全力を掛けてぶつかれる相手がいないまま、ひょんなことからエリカの相談役となり、自身がむしろ頼られる側になったわけである。その点で少し、可哀想な役回りだと実感させられた。 そして最後、問題のてる×エリカ。こちらも前述の2組同様、気持ちの入れ替わりはないかと思っていたし、この最終局面での“揺らぎ”がないことを勝手ながらに願っていたのだが、なんと残り最終日までの短い時間で、またひとつの恋が再燃した。 ここまで、ゆうが考えたアプローチとその優しさで、徐々に気持ちを固めてきたはずのてる。だが、エリカを忘れられず、彼女のへの想いをずっと心に秘めてきたと打ち明けると、エリカ本人も「まさかって感じ」と、大きな目をさらに開かされる。突然の打ち明け話に戸惑い、無言の時間が流れることしばらく。エリカから出てきた答えは「応えたいなってすごい思ってる」「エリカももっとてるくんと話したい」だった。 広げた風呂敷を広げっぱなしにーー。なんなら旅の終盤に関わらず、散らかしっぱなしな部屋で新しい風呂敷を広げ始めたような感覚を味わわせられた『ニャチャン編』最新話。このままいくと、最もカップル成立の可能性が高いと思われるのが、いっさ×ラナの1組のみになりそうである。 これが、新年度を迎えてのルーキーたちが贈る最新の『今日好き』。地球に生命が生まれる確率は、バラバラにした腕時計の部品をプールに投げ込み……なんて俗説もあるが、ここまでレアな展開続きならば、投げやりながらもいっそのこと、“全員成立”の可能性にフルベットしたってよい気がしてきた。
一条皓太