ワン・ダイレクションのペインさん転落死で3人訴追 麻薬を供給か
英国の人気アイドルグループ「ワン・ダイレクション」のメンバー、リアム・ペインさん(31)が10月中旬、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのホテルで転落死した事件で、アルゼンチンの検察当局は7日、麻薬の売人ら3人を訴追したと発表した。ペインさんは転落直前までコカインを摂取していたという。 検察当局によると、麻薬の売人やペインさんが滞在していたホテル従業員ら3人が、「麻薬供給およびあっせん」などの罪で訴追された。検視結果によるとペインさんは、転落直前までコカインなどを摂取していたとみられる。転落の際、反射的に身を守るような姿勢をとっていないことから、意識が混濁した状態で転落した可能性があるとした。転落に第三者は関わっていないとみられる。 ペインさんは10月16日夕、ホテル中庭に倒れているのが発見された。高さ13メートルほどの3階バルコニーから転落したとみられ、部屋の中にはコカインと思われる粉などが散乱していた。 ワン・ダイレクションは2010年に結成。デビューアルバムの「アップ・オール・ナイト」などがヒットし、世界的な人気を博した。15年に活動休止を発表していたが、ペインさんはその後ソロデビューを果たしていた。(軽部理人)
朝日新聞社