【西武】得点力不足で野村大樹に白羽「うちの弱点を補うため」渡辺GM兼監督代行
ソフトバンク野村大樹内野手(23)と西武育成の斉藤大将投手(29)の交換トレードが成立した。5日、両球団から発表された。得点力不足に苦しむ西武と、貴重な変則左腕の層を厚くしたいソフトバンクの思惑が一致したとみられる。シーズン途中に同一リーグ同士という異例のトレード成立となった。 【写真】ソフトバンク野村大樹と西武育成の斉藤大将 ◇ ◇ ◇ 支配下選手と育成選手という異例の交換で、西武は6月24日に巨人から獲得を発表した松原に続き、短期間で今季2度目のトレードとなった。20以上の借金を抱えるが、まだシーズンを諦めていない証しでもある。狙いを、渡辺GM兼監督代行は「うちの弱点を補うため」と説明した。 リーグ最下位に沈む大きな要因の1つが、得点力不足であるのは明らかだ。この日の試合前時点でチーム打率2割4厘、166得点はともに12球団ワースト。白羽の矢を立てたのが野村大だった。今季ここまで1軍出場2試合にとどまる。同GM兼監督代行は「まだまだ伸びしろがある選手だと思う。うちに来ればチャンスもあるし、環境が変わることによって選手も変わる」と期待を寄せた。 内野手には今季開幕スタメン入りしたブランドンや、佐藤龍らパンチ力がある右打者はいるが、ともにケガで離脱した。新外国人アギラーも復帰は未定。頼れる大砲・中村剛はいるが、ベテラン1人に背負わせるわけにもいかない。ソフトバンクでは右の代打としても活躍し23歳と若い野村大には、大きな可能性があると獲得を決めた。【西武担当 山崎純一】