【今中慎二の目】雨の神宮で2回に見せた山本、福永の守備に「備え不足」指摘「屋外球場に慣れていないモロさ出る」
【今中慎二の目】◇21日 ヤクルト6―7中日(神宮) 前日に続き、中日が乱打戦をものにし連勝。最下位から脱出した。 前日20日に続きネット裏から観戦したのが本紙評論家の今中慎二さん。初回に先制しながら2回に打者一巡の攻撃で逆転を許したが、今中さんがポイントに挙げたのは無死からのオスナ、山田の安打だった。 オスナの二遊間への打球は二塁手の山本が追いつきがらもグラブに収めきれず、山田の三塁線への強い当たりは福永が弾き、どちらも安打となった。その原因が試合開始直後から降り出した雨と、それに対する両内野手の備え不足というのが今中さんの指摘だ。 「人工芝は雨にぬれるとボールが滑る。2人とも、それは分かっていただろうが、どこまで準備できていたかだね。あの2本のうち1本でもアウトにできていれば、福谷の投球も違ったはず」 今季に限らず、屋外球場での相性の悪さが、そのままシーズン成績にも直結している。「ああいうところで球際の弱さが出る。風、雨…。そうした屋外球場での環境変化に慣れていないモロさが出る」と今中さん。”温室育ち”からの脱却は、来季に向けての大きな課題といえそうだ。
中日スポーツ