チャ・ウヌは新たな一面を見せ続ける“マンチッナム” 魅力が詰まったラブコメドラマ3選
頭のてっぺんから爪先まで美しく、“顔天才”や“マンチッナム(漫画から飛び出してきた男)”といったニックネームを持つチャ・ウヌ。ドラマの中では、優しく繊細な指先の演技や、愛情深く優しい眼差しが光り輝く。また、演技だけでなく、優しい歌声は一度聴くと耳から離れない。本記事では、そんな魅力あふれる彼の出演作を少し紹介したい。 【写真】『ワンダフルデイズ』食事をしながら相手を見つめるチャ・ウヌ ■『ワンダフルデイズ』(2023年) 『ワンダフルデイズ』は、キスをすると1分後に犬に変身する呪いにかかった国語教師と、ある理由から犬が苦手な数学教師による物語。主人公のハン・ヘナ(パク・ギュヨン)は、歴史教師のイ・ボギョム(イ・ヒョヌ)に心惹かれていた。ある夜、職場の同僚と飲みに行くことになったのだが、酔いすぎたあまり見間違えて数学教師のチン・ソウォン(チャ・ウヌ)にキスしてしまう。変身する姿を見せまいとその場を逃げ去るヘナだったが……。人間に戻るのは、朝6時。そしてまた夜12時には犬の姿に戻ってしまう。呪いを解く方法は、100日間の間に犬の姿でもう一度ソウォンとキスをすること。ヘナは、犬が苦手なソウォンと少しずつ距離を近づけていき、次第に感情の変化が訪れ始める。“私たちは変でも何でもなく、ただそんな人たちなんです”など、劇中のセリフがどれもとても温かく、傷付いた心をそっと抱きしめてくれるようなヒーリングラブストーリーだ。 どこか近寄りがたい数学教師チン・ソウォンを演じるのが、チャ・ウヌだ。トラウマを心に抱え、1人苦しみながら生きてきた。パッと見は超ドライに見えるのだが、実は情に厚く家族想いで心優しいギャップがたまらない。劇中では、甥と同じ家に暮らしている設定なのだが、朝ごはんの目玉焼きにはケチャップで可愛い顔を書いてくれる一面があったり、ヘナへのヤキモチを妬いたりと、ツンとデレの往来が視聴者を虜にさせる。また、本作のチャ・ウヌは目の演技が堪らなく良く、見どころのポイントだ。傷つき静かに涙する場面は、こちらまで苦しくなり、ヘナを見つめる目からは底なしの愛情の深さが画面を超えてビシビシと心臓に伝わってくる。ファンタジーなドラマ設定ではあるが、こういったチャ・ウヌの繊細で自然体な演技の数々が、本作のリアルさや身近さを増しているのだと思う。特に第8話が神回であり、自然体な彼の演技に口元が緩みっぱなしになってしまうことだろう。 かわいさ、カッコよさ、大人の色気全てを兼ね備え、今ままでの出演作品からさらにバージョンアップした無双モードのチャ・ウヌが観れる本作。現在U-NEXTで毎週最新話が配信中となっており、これからどのような展開になっていくのか、気になって仕方がない。 ■『女神降臨』(2021年) 容姿を理由にいじめられていた主人公イム・ジュギョン(ムン・ガヨン)が、メイクで別人のように生まれ変わり、学園の女神として人気者になるところから物語が始まる『女神降臨』。転校先ではいじめられたくない……という思いで、メイクアップ動画でメイクを研究し、ついに迎えた登校初日。クラスメイトに温かく出迎えられ、親友もでき、楽しく学生生活を送るジュギョンだったが、いつすっぴんが見られてしまうかと日々ドキドキしていた。そんな最中、クラスメイトのイ・スホ(チャ・ウヌ)に素顔を知られてしまい…….。“主人公が不安と立ち向かう姿や、切ない三角関係、こじれてしまった友情、キュンキュンする恋愛など、複数の物語が並行していくので、感情が大忙しで、最後まで飽きることがない。そして“メイクをしていても、していなくても、お前はお前だ”という一言に背中を押してもらえる心温まる一作だ。 チャ・ウヌは、学年トップでイケメンのクールな同級生イ・スホを演じる。悲しい過去を心に抱え、自分を責めながら生きてきた。ボタンの掛け違いから始まったように見えた2人だったが、次第に互いの強さや弱さを知り、惹かれあっていく。劇中での、意識し始めた頃のバスケットボールハグから、恥ずかしさのあまり照れ隠しをするスホや、メイク道具を親に捨てられたジュギョンを慰めるため、不意打ちに“頑張ったな”と頭をぽんぽんするなど、次々と登場する神シーンに悶絶した方も少なくないはず。そのほかにも、右手で優しく耳を撫でる繊細な指先演技や物陰でのキス、君が大好きだどうしようダンス動画など、書き出したらきりがないほどに見ているこちらまでダンス動画の歌詞通りオットッケ(どうしよう、という意味)してしまうと思う。さらに物語後半では、ハン・ソジュン(ファン・イニョプ)との息の合ったケミストリーも見逃せない。まるで仲の良い兄弟のような関係性に戻っていく2人の姿が可愛くて堪らなくなる。甘いシーンから、切ないシーンまで、チャ・ウヌの魅力がぎゅっと詰まった一作だと思う。 ■『私のIDはカンナム美人』(2018年) 『私のIDはカンナム美人』は、悲しい過去によって整形を決意した主人公カン・ミレ(イム・スヒャン)の、大学生活と恋愛、家族との絆を描く物語。幼い頃から容姿を理由にいじめられていたミレは、大学入学と共に整形をすることに。そこで、同じ中学だったト・ギョンソク(チャ・ウヌ)と再会してしまう。整形をしたことを秘密にしてほしいとギョンソクにお願いするミレは、次第に彼に抱いていた誤解が解けていき…….。絡んでしまった糸をほぐすかのように、家族愛を描きながら、“自分なんて”とつい思うミレの心情変化と踏み出す一歩を映し出していく。 ミレと同じ中学に通っていた大学の同級生ト・ギョンソクを演じるのが、チャ・ウヌだ。チャリョン中学の最高のイケメンで、あまりの容姿端麗っぷりに、(何をしていても絵になるという意味で)日常がドラマになる人という設定だ。家族関係で涙するシーンでは、目を真っ赤にして泣くのが印象的で、恋愛シーンでは初々しさが残るところが見どころの一つ。手が触れるか触れないかの絶妙な距離から手をつなぐシーンは、甘酸っぱくてドキドキしてしまうと思う。 漫画から飛び出してきたかのような高い再現率と、繊細で温かな演技で心を抱きしめ、急なギャップで視聴者の心をときめかせるチャ・ウヌ。また、ラブコメだけでなく、ファンタジー×アクションなど幅広く活躍し、新たな一面を見せ続ける彼の活躍から目が離せない。
韓国ドラマ好きのだらだら子