【角野隼斗】自然とピアノを弾き始め、子どもの頃から 即興やアレンジをするのが楽しかった【限定インタビュー】
東京大学大学院卒という異色の経歴を持つ世界的なピアニスト、角野隼斗。2024年10月30日、ソニークラシカルから世界デビュー・アルバム「Human Universe」が発売された。オーケスラとの共演で日本各地を飛び回る中、音楽との出会いからアルバム完成にいたるまでのストーリーをロングインタビュー。 【写真】角野隼斗さんの東大時代…インタビューの続きと写真をもっと見る!
――世界デビュー・アルバムの発売、おめでとうございます。角野さんは幼少の頃にピアノを始めたとのことですが…。
母がピアノの先生でしたので家にグランドピアノがあって、もういつから始めたか覚えていないほど小さい頃に、自然とピアノを弾き始めました。ほかの人と同じように「ツェルニー」とか「バイエル」(どちらもピアノ初心者の教本)を弾いていた記憶があって、4歳からは毎年夏に開催されるピティナ(正式名はピティナ・ピアノコンペティション)というコンクールに出ていました。
――4歳からコンクール! 早いですね。
最初は親に連れられるがままという感じでしたが、子どもながらに音響が素晴らしいホールで、いいグランドピアノが弾けるということがうれしかったですね。コンクールのラウンドを上がれば上がるほど、いいホールで弾けるようになるので、それがモチベーションになっているところはありました。
――そういうことを思い始めたのは、小学生くらいですか?
そうでしょうね。今はもうありませんが、千葉市にぱ・る・るホールというクラシック音楽用に設計されたコンサートホールがあって、そこは好きでした。小学校1年生のときにそこで開催された、ちば音楽コンクールに初めて出て、最優秀賞をもらいました。その後もぱ・る・るでは何度も演奏したので、思い出深いですね。 続きはメンズノンノWEBで!