タルタルソースをＰＲする高野さん

　福島県広野町のふたば未来学園高スペシャリスト系列商業の３年生は、浪江町の請戸漁港で水揚げされたヒラメを使ったタルタルソースを開発した。２７日、いわき市の西野屋食品でお披露目された。 　開発したのは「なみえ産ヒラメ入り　おさかなタルタルソース」。浪江町の柴栄水産のヒラメの他、マグロやエビ、イカなどの魚介類をふんだんに使って仕上げた。税込み５００円で、製造を担った西野屋食品で購入できる。 　県などでつくるＦｕｋｕｒｕｍ（フクラム）カード推進協議会の「ふくしまの未来を創るフクラム基金」に採択され、生徒８人が約半年間かけて商品化した。東京電力福島第１原発処理水の海洋放出を受け、福島県沖などで水揚げされる魚介類「常磐もの」の安全性とおいしさをＰＲし、水産業者を応援する狙いがある。 　３年の高野睦人（りくと）さん（１７）は「魚のフライやパンに付けるとおいしい。普段使いをしてほしい」と願っている。