<【推しの子】>かなのツンデレ堪能してたらラストに爆弾投下「やっぱり死亡エンディングで終わるはずがなかった」
アニメ「【推しの子】第2期」(毎週水曜夜11:00-11:30ほか、TOKYO MXほかにて放送/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほか)の第二十二話「自由」が9月18日に放送された。アクア(CV.大塚剛央)とのデートに舞い上がる有馬かな(CV.潘めぐみ)のツンデレぶりが堪能できる甘酸っぱいエピソードかと思いきや、後半は一転して不穏な展開に。ラストでの爆弾投下に「出たあああ!」という絶叫が重なった。(以降、ネタバレが含まれます) 【写真】「はい、チーズ」はおじさん証明、めったに見られないアクアのこんな顔 ■恋する乙女モード全開の有馬かな「ロリ&フリル満載の服がガチタイプ」 B小町のミュージックビデオを撮影するために、宮崎県に行くことになったアクアたち苺プロダクション一行。しれっと言った旅行の準備から、かなはアクアと買い物に行くことになる。思いもかけないデート成立にかなすっかり舞い上がり、恋する乙女モード全開に。なにを着ていこうか、ルンルン気分であれこれ着替えるかなの姿に早速、「やっぱかなちゃん可愛いわ~」「ロリ&フリル満載の服がガチタイプ」「どの服も完璧に着こなすかなのビジュアル力えぐい」といった声が集まっていく。 かなは知らないことだが、復讐という憑きものから解放されたアクアはトゲもなくなって、とてもスマートなジェントルマンに。遅刻も気遣う待機行動、意味深なイメージカラーの選択(かなの妄想)、空腹具合を計算したお高い食べ放題ディナー店の事前予約と、その完璧すぎるエスコートぶりにかなは終始ツンデレ発動の乙女になってしまう。 自分を楽しませようとしてくれていることに分かりやすくうれしくなるかなだが、ついいつもの憎まれ口が出て、アクアのビジネス恋人・黒川あかね(CV.石見舞菜香)とのことを突っ込んでしまう。それに対して「そろそろ…答えを出そうと思ってる」というアクアの言葉に不安げな表情を見せるかな。一瞬自爆になりそうだったこのシーンだが、続いたのは意外な胸中の告白だった。 そこに自分の知らないアクアの心の傷を感じたのか、かなは“無干渉”というスタンスで言葉を留める。視聴者からすれば強がっているのは見え見えだったが、これがアクアにとって気持ちのいい言葉だったのかもしれない。優しい笑顔を見せられ、かなはますますアクアの沼にハマっていくのだった。 かなのお持ち帰り妄想をあっさり裏切って、最後までスマートだったアクアのデートプラン。転生者であるアクアの中身は元アラサー医師だ。乙女が年上男性にやられてしまうというのはこういうことなのかもしれない。「これはかなでなくてもチョロっといく」「ゴロー先生、タラしすぎんw」「かなちゃんは分かりやすく可愛いな」と、視聴者からは反響のコメントが相次いでいた。 ■黒川あかねの考察が導いた“抜け穴”とは? かなが不安を募らせた、アクアのあかねへの答え。もともとアクアにとってあかねとの関係は利用できるからこそのビジネスカップルだった。しかし、父親を捜すという目的がなくなった以上、もうあかねを手元に置いておく必要はない。自分のエゴであかねを縛り付ける理由はなくなっていた。一方、勘のいいあかねもアクアの打算にはとっくに気付いていた。 恋人というにはやっぱりぎこちない関係だった2人。ただ、「アクアくんとなら、キスだってエッチだってやじゃないよ」と大胆告白したように、あかねのアクアへの気持ちは嘘偽りないものだった。あかねに抱きしめられたアクアも感情が揺れ動くが、それでも、互いに恋愛感情というには違ったのかもかもしれない。 彼女が自分で言ったように、あかねのアクアへの気持ちは彼を助けたいという気持ち、優しさというものだ。そんなアクアが抱えるものを少しでも肩代わりしてあげたいというあかねに、アクアは「もう、それはいいんだよ」と復讐を終えたことを告げる。 しかし、慎重に、肝心の名前を隠しながらの告白だったのだが、並外れた考察力を持つあかねは途端に目の色を変えてしまう。「DNA」「異母兄弟」「結婚」「無理心中」「クズ男」というわずかな情報から、アクアの目的の父親が誰なのかを気づいたのだろう。さらに、心の底では復讐を終わらしたいと思っていたゆえにアクアが見落としている“抜け穴”にも気づいてしまう、 この事実を知れば、ようやく解放されたアクアがまた復讐のためだけに生きてしまう。1人抱え込むことになったあかねはこれからどう動くのか。SNSでは「ざっくりした情報だけで星野家の全容に辿りつくあかねのプロファイリング鳥肌もの」「なに?抜け穴ってなんなの??」「恋愛感情を通り越したあかねの優しさと包容力。だからこそ……ね…」など、様々な感想が集まっていた。 ■ルビーとニアミスしたサングラス男、衝撃の爆弾投下 甘あま展開だけでは終わらないのがダークサスペンスな「【推しの子】」という作品。ツンデレかなに癒されたのも束の間、あかねのプロファイリングで再び物語は不穏な方向に動き出す。母・星野アイの墓参りに来ていたルビーとすれ違ったサングラスの男は、ルビーを一度振り返るとアイの墓前に立ち、「さすが、君と僕の子だ」と笑みを含んだ声で衝撃の発言をするのだった。 ラストに投下されたこの大爆弾に、視聴者からは「ラスボス登場!?」「ぐあ!痺れる展開」「やっぱり死亡エンディングで終わるはずがなかった」など、驚きの声が続出。さらに「ここから地獄のターン」「アクアが一向に幸せになる気配がないのが苦しい」「嫌な雰囲気の嫌な予感しかしない父親の登場」など、先行きに不安を覚える声も多数上がっていた。 文:鈴木康道