アマゾン・プライム・デー期間中の従業員。最近の小売業界は、ほとんどの企業がアマゾンのやることを参考にしている。

ホリデー・ショッピング・シーズンの到来が、主にアマゾンによって年々早まり続けている。 アマゾンの48時間セールや他の小売大手のセールもすでに開催された。 10月6日にターゲットが先陣を切り、あまりセールを行わないコストコもこれに参入した。 ブラック・フライデー（Black Friday）は忘れよう。グリーン・オクトーバー（Green October）が本格化している。 ホリデー・ショッピング・シーズンが、かつてない早さで動き出している。これはアマゾン（Amazon）が、セール・イベント「プライム・デー（Prime Day）」を前倒ししていることが大きい。 通常であれば、セール期間が短くなる（感謝祭とクリスマスが暦上、例年よりも接近している）ため、eコマースの絶対王者アマゾンは、消費イベントの始まりを10月初めまで早めている。 そして、最近の小売業界はほとんどの企業が、アマゾンがやることを真似て競争力を保とうとしている。 米アマゾンが48時間セールを徐々に前倒しするにつれ（2022年は10月11・12日、2023年は10月10・11日、そして今年は10月8・9日だった）、競合する小売り大手もセールイベントを強化している。 ターゲット（Target）は10月6日、「サークル・ウィーク（Circle Week）」で、セール競争の火蓋を切った。一方、ウォルマート（Walmart）のセールは、10月8日にオンラインで、9日に店頭で、それぞれ開始された。 こうしたすべての販促活動に引力のような影響は、コストコ（Costco）にまでも、10月7日に「メンバー・セービングス・イベント（Member Savings Event）」を始めさせ、仲間へと誘い込んだ。コストコはトレンドを追う企業ではない。そのため、同社が10月のこの週に、11月の正式なホリデー・セールを待たずにプレシーズン・セールの流れに乗ったことは注目に値する。