秩父神社前 番場通りに「ユナイテッドスパイス」 スパイス料理提供、交流の場にも
昼はスープカレー、夜はスパイスを使ったバーベキュー料理などを提供する「United Spice(ユナイテッドスパイス)」(秩父市番場町)が11月10日、秩父神社前、番場通りにオープンした。席数は、テーブル10席、カウンター6席。(秩父経済新聞) 【写真】夜でもスープカレーを楽しめる 店主の蒲澤惇介さんはダイニングバー「Paradise Alley(パラダイスアレイ)」(秩父市道生町)も経営しており、同店が2店舗目となる。新店の営業のため、パラダイスアレイは11月3日の営業を最後に長期休業に入っている。 店名や内装などは全て蒲澤さんがプロデュースした。「スパイス香辛料ソムリエ」などの資格も持つ蒲澤さんは、スパイスに「無限の可能性と多様性」を感じており、店名に「ユナイテッド」を加えることで、「調和させる」という意味を込めた。「スパイスの組み合わせは無限。さまざまな人との交流も無限という考えが根底にある。店内では料理だけでなく、人が集まる空間を作り上げることを目指している」と蒲澤さんは話す。 スパイスが大航海時代に海を超えて世界に広まったことや、秩父は古秩父湾という海だったことから、店内には大胆に海の絵を描いた。蒲澤さんは「秩父は山の中にあるので、あえて海を取り入れたかった。多様な文化が混ざるアメリカを意識して、アメリカナイズな絵を横瀬町の家具職人の加藤健太さんに依頼した」と話す。 店外には立ち飲みスペースも用意し、「UNITED SPICE TAKEOUT」「全知全能」などの文字の電飾を施した。「海外では漢字がアートやロゴとして使われることも多いので、インバウンドの観光客にもアピールできると考えている。ぜひ非現実・異空間な雰囲気を楽しんでもらえれば」 メニューは、昼の時間はスープカレー、夜はスパイスを使った国際色豊かなバーベキュー料理を中心に提供。木の板に肉や魚をのせて焼く「プランクバーベキュー」では、秩父産のスギやカエデの木を使う。カクテルや地酒を中心に、チャイやコーヒー、紅茶などのソフトドリンクも提供する。 千葉から食事に訪れていた中根さんは「入り口から情報量が多い店で、初めて入るときは少しドキドキした。お通しに出されたスパイスの利いたナッツが、ずっと食べていたいほどおいしかった。スープカレーやカクテル、秩父のウイスキーもおいしく、都会的な雰囲気の店だけど地元の人たちとの交流もあり、料理や人との出会いがあってすてきな夜になった」と話す。 蒲澤さんは「メニューを充実させていき、ゆくゆくは夜パフェなども提供したい。秩父の良さを発信しつつ、地域にとらわれず楽しい事を求める人に来てもらいたい。スタッフ全員が楽しんで働き、お客さまにもその楽しさが伝われば。単に食事をするだけの場所ではなく、居場所を提供することを目指していきたい」と意気込みを見せる。 営業時間は、ランチ=11時~14時、ディナー=18時~24時。水曜定休。テイクアウトは11時~20時で、11月末日までに開始予定。
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