【オーストラリア】〔泡沫夢幻〕反捕鯨活動家、ダミー会社使い日本の取締船購入
米国の反捕鯨団体シーシェパードの創設者であるポール・ワトソン氏が、ダミー会社を介して日本政府から漁業取締船を購入し、日本が今年の夏に再開する可能性のある南極海での捕鯨の妨害を計画しているようだ。購入した漁業取締船はこのほど、オーストラリアのタスマニア(TAS)州に到着した。2日付オーストラリアンが報じた。 ワトソン氏は2年前にシーシェパードを追放された後、新たな基金を創設してアイスランドやノルウェーで活動を続けている。 日本は2019年に南極海での捕鯨を終了した後、捕鯨再開を公式に発表していないが、最近になって鯨の加工設備を備えた工船を建造。ワトソン氏は、「この手の船を造った目的は、南極海に行くためとしか考えられない」と述べ、日本が南極海での捕鯨を再開しなかった場合は、新たに取得した船はオキアミ漁の妨害活動に利用すると述べた。 同氏が200万豪ドル(約2億円)で購入した日本の水産庁の漁業取締船「あらさき」は長さ64メートル、重さ499トンで、「ノーザン・ホライズン」に名称を変えて韓国経由でTAS州に到着。今後、船名を「ザ・バンデロ」に変更する予定で、ワトソン氏は今年11月にオーストラリアを訪問して船の引き受けを行う。 同氏は2012年にもダミー会社を使って日本から船舶を購入しており、「再び日本政府がわれわれに船を売ったとは信じられない」と話した。